2012年4月24日

節子さんの絵物語

動物裁判
20世紀の偉大な画家バルチュスの未亡人、節子・クロソフスカ・ド・ローラさんは、ご自身も画家で個展をパリや日本で何度も開催し、
そのたびに好評を得ています。

そうした節子さんがご自分の絵と文で懇切丁寧に仕上げた絵物語が「動物裁判」。
主人公は節子さんのお孫さんの仙クン。
3ヶ国語を語る4歳の利発な少年です。
瞳がとても印象的で、節子さんは
「バルチュスそっくり」と語ります。
節子さんの絵物語では、仙クンは実際より大きな少年として登場しています。

物語はバルチュスが見た夢が基本になっているそうです。
その夢の話をバルチュスから聞いた節子さんがフランス語で書き留めておき、
今回それが絵と文で形となったのです。

節子・クロソフスカ・ド・ローラさん
物語も絵もさわやかで、
それでいて何か強く訴えるものがあります。
考えさせられることも多く、大切に保存しておきたい本です。

節子さんとはあるディナーで同席し、話がはずみそれ以来親しくさせていただいています。
素晴らしい人生を歩んでいる方だけあって、オーラが全身からほとばしっている稀有な女性。
本からもご自身からもいろいろと学ばせていただいています。

動物裁判
静山社


2012年4月20日

日本人の知恵展


日本人の知恵展のカタログ
日本人ならではの和の精神を込めて形あるものとした美には、深い味わいがあります。

独自の繊細さを込めて制作した絵画、書、様々な工芸品をまじかに目にするとき、
心の奥深く染み入るような感動を覚えるのは、
そこに高い精神性がおりこまれているからかもしれません。
仏教が広く布教され、
日本人の日常生活のすみずみに至るまで溶け込んでいるからには、その教えが文化や芸術に大きな影響と及ぼしたことは当然のこと。

特に京都は幾世紀にもわたって日本ならではの文芸を育んできた都。
そうした京都の貴重な伝統工芸品が、今、パリ日本文化会館で堪能できるのです。

展示されているのは、吟味を重ねて選んだ素晴らしい作品ばかり。
仏壇、多くの法具、掛軸、清水焼のお皿、花瓶、刀、お面、漆器など多岐に渡り、パリにいながら日本の古都の雅を堪能できます。


アンドレ・マルロー未亡人
ピアニストのマドレーヌさん

木曽ユネスコ大使夫人の陽子さん、
節子・クロソフスカ・ド・ローラさん
この素晴らしい展覧会のオープニング・セレモニーが4月17日に行われ、本願寺法主をはじめとし、駐仏日本大使ご夫妻、ユネスコ大使ご夫妻、元フランス文化大臣アンドレ・マルロー未亡人、節子・クロソフスカ・ド・ローラさん、そのほか日本通のフランス人が多数おいでになり、日本の伝統美術の話題が会場に広がる素晴らしいひとときでした。

日本人の知恵展
5月5日まで

2012年4月7日

パリで楽しむ日本の春祭り。


たくさん歩くと思いスニーカーで気軽に。
両サイドにお店がずらり。
パリの西にある緑深い広大なブーローニュの森は、パリ市民の憩いの場。
その一角にあるジャルダン・ダクリマタシオンは、
以前は外国から連れてきた動物たちを
気候や環境になれるまで、
特別なケアーをしながら飼育していた
所。その後遊園地が併合され、今では子供たちに大人気。

毎年様々な国の催しが行われますが、今年は日本の年。
ジャルダン・ダクリマタシオン全土が、日本一色に染まるのです。

屋外舞台でのハツラツとした阿波踊りに
パワーをいただきました。
4月7日のオープニングの日に、心驚かせながら行くと、なんと着物の女性が多くそれだけで日本情緒たっぷり。
しかも、たくさんのカラフルな鯉のぼりが、パリの空に向かって勢いよくまい上がり、
造花とはいえ桜のお花もあちこちにきれいな姿を見せている。
屋外の舞台では民族衣装の日本人が踊ったり歌ったり。
その元気がいいこと。
たくさんのパワーをもらったかのような幸せ気分です。

コスプレイも今の日本の象徴。
売店が左右に並ぶ小道もあり、伝統工芸品や食料品などが豊富に販売されています。
長年外国に住んでいると、そうした品がエキゾチックに感じられ、どれもこれも買いたくなるほど。
おにぎりをその場で作るお店もあるし、たこ焼き屋さんはすごい人気で長蛇の列。
どうしても海老とたこ入りを食べたかったので、
一時間並んでやっ口にしたときのうれしさは格別。

毎日の催し物も変わるし、たこ焼きも食べたいしで、また行きたい春祭りです

無休
5月8日まで。
今でも動物が暮らしています。

2012年4月4日

OECD日本大使宅で感謝の会


 東日本大震災一周年の3月11日に、トロカデロ広場に多くの日本人、フランス人が集まり、黙祷と献花を捧げたことはすでにブログでお知らせして通りです。

とても感動的で、今でも思い出すたびに胸が熱くなるほど。

この、いつまでも心に残る素晴らしい企画を立て、その準備と実行に惜しみない努力をしたのは、元イトキン・ヨーロッパ社長の渡辺みのるさんと、パリ在住日本人代表の高田賢三さん。

出席者全員で記念撮影
おふたりが熱意を持って実現した、心の奥深くに残る追悼会への感謝の気持ちを表す会が、吉川元偉OECD日本大使のイニシアティヴで公邸で行われました。

追悼会の準備も、開催中も、そしてその後のケアーも、日本人の他人に迷惑をかけないきめ細やかかな精神をもって行い、パリ市に大変評価されたほど。
1500人もの人々が共に日本に向かって祈りを捧げたトロカデロ広場は、今後は異なった意味を持つ場となるでしょう。

2012年4月1日

シャトレのつぶやき 53 イースター

きれいなチョコね。でも5つしかない。


今年もまたイースターの季節になったのね。 「イースターの日は毎年かわるからたいへん」
ナニがたいへんなのかわからないけれど、どうして毎年かわるのかしらね。

それにはっきりお返事できないママンだけど、それでも少しはためになることをお話してくれたの。
「イエス・キリストがゴルゴタの丘で処刑された後、三日後によみがえったのよ。つまり、生き返ったということね。それをお祝いするのがイースター」

文句を言ったら急に増えたチョコ

だからなのね、卵の形のチョコがお店にいっぱい並ぶのは。生まれるからなのね。ウサギの形が多いのも、ウサギがたくさん子供を生むからなのね。

「そう、だからイースターということで、君にもたくさんの卵のチョコを買ってきたわよ、
ホ~ラ」
そういってテーブルの上にチョコを並べたママン。
「ネ、きれいでしょ? おいしそうでしょ? 
うれしい?」
すごくしつっこいママン。

でも、なかなかきれい。しかもちがう絵が描いてあるの。
それでいつのも通り記念撮影。
どれどれ、ひとつ味を見ようかな。
やっぱり甘いものはダメだわ、グスン。
それが終わるとママンはもちろんチョコをひとりじめ。

「おいしい、ああ、おいしい。やっぱりネコに生まれなくてよかった。こんなにおいしいのを食べられないものネ」
ウ~ン、どうしよう。
でも大切なイースターだから、ガマンね。

それにしてもママンの情報によると、こけしの形のチョコも出現したんだって。「かわい」って名前まであるの。
その上、ネコ形チョコもあるのよ。
ナンだか自分が食べられそうであまりいい気分じゃないわ。

でも、これもでも大切なイースターだから、ガマン、ガマンね。
日本はどうなのかしら。