2013年10月31日

ジョージ王子洗礼記念写真

王室発表の公式写真。

ジョージ王子洗礼記念の王家の人々の公式写真が発表され、再び王室熱に浮かされているパリ。どの雑誌の表紙もそればかり。それにしても可愛いですね。ぷくっとふくれた顔が何と愛らしいこと。王子が着ているドレスがまた気品があっていい。

前回のブログに書いたように、ヴィクトリア女王の第一王女の洗礼服の再現だそうですが、同じドレスを歴代の王家の子供たちが着るのが伝統だそう。ヴィクトリア女王の第一王女の洗礼服は62人も使用し、かなり痛んだために後年に再現したのです。
サテンとレースのジョージ王子の洗礼服と同じカラーのキャサリン妃のドレスがまたこの上なくシック。アレキサンダー・マックイーン作。

4代の王家の人が洗礼に参列するのも1894年のヴィクトリア女王以来、119年ぶり。いいことがたくさん待っているようなイギリスです。

2013年10月30日

ル・ブリストル シェフパティシエの出版記念パーティー


ローラン・ジェナンの美しい本
秋は本の出版も多い季節。
そうした中で
飛び切り美しい本を出したのが、
ル・ブリストル・ホテルのシェフパティシエのローラン・ジャナン。

パリで最初のパラスホテルとして認定された由緒あるル・ブリストル。
エリゼ宮殿のすぐ近くという最高の立地条件に加え、
レストラン「エピキュール」は三つ星。

ケーキの天才のローラン

その美味は世界中のグルメの足を運ばせるほど。
お料理はスター的存在で日本でもかなりのファンがいる
ベテランのエリック・フレション。
そしてデザートは「パティシエ・オブ・ザ・イヤー2011」の
栄冠に耀くローラン・ジャナン。
もう、贅沢の極まりです。

アイディアの宝庫を持つローランが、
作りやすくおいしいデザートを集結させた本は
多くの人が待ち焦がれてました。
それがついに実現。
これは今年の秋のもっともうれしい出来事です。

アートのようなケーキ
その祝賀パーティーが
ホテルのレセプション・ルームで行なわれ、
いそいそと心を躍らせながら
出席。

若いローランがたくさんの人に囲まれて、
うれしそうに笑顔を振りまいているその傍らで、
エリック・フレションも自分のことのように
柔和な微笑を浮かべながら
多くの人と談笑しているのが印象的。





飛び切りおいしい
シャンパンとワイン。
フォアグラやサーモン、シュリンプなどのカナッペ。
そしてもちろん今宵のスターの数々のデザート。
帰りにはローラン作のケーキのお土産。


至れり尽くせりで、みな、幸福。
秋のいいはじまりです。


2013年10月27日

パリ 秋です。


10月も末。
木々はすっかり秋の色。
紅葉した美しい姿を見せているのもあれば、
葉を全部失って寂しそうなのもある。

秋はアートの展覧会も多く、そのためか、
何となく芸術が育つ季節のように思えてならない。
絵が描けそうな、詩を綴れそうな気がするのはパリだから?かも。

枯葉が不規則に散っている
人気のない小道を見るにつけ、
ポツンと置かれた空っぽの椅子を見るにつけ、
そしてまた、
彫刻に鳥がとまっているのを見るにつけ、
そこにアートがあるように思えてならない。

公園のベンチに腰かけているときに、
子供たちの騒ぐ声が聞こえていても、
走り回っている姿を見ても、
すべてが芸術に見える心境になるのが、秋。

噴水のあがりかたも、
その周りに置かれたごく普通のいすも、
そこに腰かけておしゃべりしたり、新聞や本を読む人も、
枯葉をお掃除する人も、何もかもが絵になっている。


パリジャンは自己中心の人が多く、
苛立つことも多いけれど、
その彼らが作った街なのだと、その彼らが住んでいる街なのだ思うと、すぐに許してしまう。

彼らは、きっとみな、アーティストなのだ、
そう思うと、パリ市民はアーティストにつきものの気難しさを持っているのだと解釈できる。




ひときわの趣を放つパリの秋。
一番好きな季節です。





2013年10月25日

ジョージ王子の洗礼式


イギリスがまたまたお祝いで盛り上がっています。
ウィリアム王子とキャサリン妃の長男、
ジョージ王子の洗礼式が行なわれたからです。

洗礼式にはきっと姿を見ることができると、世界中が待ち焦がれていたその日は10月23日。生後3ヶ月後の愛らしい顔のジョージ王子が、これまた愛らしいドレスに包まって両親と姿を現し、イギリス中が幸せに包まれた日。


洗礼式はバッキンガム宮殿で執り行われるのが習慣なのが、今回はセントジェームズ宮殿内の礼拝堂。

そこに亡き元ダイアナ妃が葬儀前に安置されていたので、会うことがなかった亡き祖母にも洗礼式をぜひ見ていただきたいという、キャサリン妃の希望が認められたのです。

出産後の子育てを実家でし、イギリス王室が新世紀と共に歩んでいることを世に知らせたキャサリン妃。

今回のアイディア発案者も彼女。イギリスが世界の先端を行くような印象さえ与えるキャサリン妃の言動は、日を重ねるごとに評価が高まっています。

新たな息吹を王室に吹き込んでいるキャサリン妃ですが、守るべき伝統はきちんと守っている。そのひとつの例が、洗礼式で着ていたジョージ王子のレースのドレス。ヴィクトリア女王の長女の洗礼式ドレスの再現なのです。

ジョージ王子の成長も楽しみですが、未来の王妃による変革も楽しみ。今後も目が離せないイギリスです。

2013年10月11日

ジャン・コクトー没 50周年記念ミサ 

多才なアーティスト
ジャン・コクトー

20世紀を代表するフランスの偉大なアーティスト、ジャン・コクトーが世を去って今年で50年。

コクトーと親交があり、ジャン・コクトー委員会会長を務めるピエール・ベルジェが、サン・ロック教会で彼を偲ぶミサを行いました。
10月11日の亡くなった日を選んだのは、
いかにも完璧主義のベルジェらしい。

詩人であり、劇作家であり、
絵を描き映画監督も手がけていたコクトーは、
パリの寵児でした。

没後50周年記念のミサが
行なわれたパリの
サン・ロック教会
20世紀初頭に、シャトレ劇場で公演を行いパリを興奮の渦で包んだバレー・リュスの主役たちや、モディリアーニ、ピカソ、シャネル、ピアフ、ディオールなど、様々な分野のキラ星のような人々と親しかったコクトーは、どれほど多くの人に憧れを抱かさせ、影響を与えたことか。
ピアフが生涯を閉じた数時間後に、何の前触れもないまま突然世を去ったコクトー。
彼の耀きは姿を見せなくなった今でも生き続けているほど強く、大きい。

サン・ロック教会でのミサはシンプルでピュアでコクトーのデッサンによく似合い、
それだけに感慨深いものでした。
イヴ・サンローランの葬儀も行われたその教会。
「アーティストたちの教会だから」と、ベルジェが教えてくれたことがありました。
彼が選んだからにはそれなりの理由があると思った通りでした。
ヴェルサイユ宮殿の造園家ルノートルをはじめ、劇作家コルネイユ、哲学者ディドロなどが葬られています。

ミサのプログラム。
ハイドンの弦楽四重奏の美しい演奏や、透き通るような歌声、コクトーの詩の朗読などが続く爽やかなミサの間、
ベルジェのビューローの暖炉の上に、
「ピエールへ」とサインしたコクトーのデッサンが置かれていたのを、
そして南仏のヴィルフランシュの教会に描いたコクトーのデッサンを、
そしてまたマントン市役所の結婚の間の彼の天井画を思い出していました。

今から50年前の1963年10月11日、フランスはふたりの偉大なアーティスト、
エディット・ピアフとジャン・コクトーを失った。
けれども彼らのオーラは時空を越えて、フランスで、世界で煌いているのです。

2013年10月4日

シャトレのつぶやき 74 思い出のアルバム16

同居するようになった
パンテール

ワタシのアパルトマンに大きなどうぶつが暮すようになったの。
ワタシよりず~っとおおきくて、ちょっとこわいくらい。

「これはね、パンテールっていって、キミの仲間なのよ」
「え?ナカマ?こ、こ、これが?」
「そう、キミたちはどちらもネコ科なのよ」

そういえば、
前にもママンがそういったことがあった。
それにしても大きい。
見て、このちがい。
ワタシがますますちいさく見えるじゃないの、
ちょっとブジョク。

「キミの遊び相手にいいと思って買ったのよ。どう、気に入った?」
気にいるも気にいらないもない。
暖炉の前は
動物天国
とにかくサロンにどうどうといすわっているんだから、
目にとまらないわけがない。

それにしてもすごくおとなしいパンテール。
ワタシが話しかけてもナニもいわないし、ほえることもない。
手でさわっても、かみついても文句もいわない。
それに体をさわってみたら、やわらかくてけっこういい感じ。

それで急に仲良しになって、今はじゃれたりしているいいあいだがら。
でも不便なのは、ネコ語が通じないことなの。
もっとお勉強してほしいな、と思っているワタシです。