イヴ・サンローランを公私に渡り支えた人であり、
ミッテラン大統領の親友であり、
エイズ撲滅運動に大きな貢献をし、
「ル・モンド」紙共同経営者であり、
京都にあるフランスアーティストのための「ヴィラ九条山」の修復に多大な寄付をした稀有な人。
このほかにも書ききれないほど、文芸のために尽くしたピエール・ベルジェ。
ピエール・ベルジェの事務所で。 光栄なことにご一緒の写真は何枚もありますが、 アンディ・ウォーホル作のイヴ・サンローラン肖像画の前での このツーショットが一番好きです。 |
その翻訳を頼まれたのは大変光栄なことでした。
日本語のタイトルは「イヴ・サンローランへの手紙」。中央公論新社から発行されたときには、大変喜んでいただき、ベルジェが日本人にお会いになるときには、この本を贈呈して下さっていました。
様々なイヴェントに必ずご招待して下さり、なぜ私が、と恐縮したこともあります。
パリの自宅でのディナー、ガーデンパーティ、南仏の別荘、マラケッシュの別荘など、素晴らしい経験をさせていただき、計り知れないほど感謝しています。
毎年、クリスマスに白い胡蝶蘭をプレゼントして下さり、きれいな花がある幸せな日々を送らせて下さった、デリケートな精神を持つ寛大なピエール・ベルジェ。
日本が大好きで、昨年のバースディを京都でお祝いするために飛行機に乗られたほど。
それが最後のバースディになりました。
フランスを離れ、イヴ・サンローランが葬られているマラケッシュの別荘で、永遠の眠りにつかれるのでしょう。
安らかに永眠されるようお祈りいたします。
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