2018年4月20日

パリの犬たち 166

いつだって、こうなんだから。
リードをつけてくれたから、
お外に行けるとはしゃいでいたら、
急に、歩道の棒に結ばれて、自由がきかない。

「ファーマシーにはキミは入れないから、
ここで待っているのよ」
とママン。

すぐに戻るといっていたのに、その「すぐ」が長~い。
だんだん心細くなる。

けっこう気が弱いのよ。
こうなったら大声で叫ぶほかない。
ワン、ワ~ン、ワぁン、ワぁ~~ン。

それにもかかわらず、一向に姿を見せないママン。
絶望感に打ちひしがれる、かわいそうなワタシ。

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