マルセル・サンバ(9号線)
社会党の政治家にちなんだ駅名。
マルセル・サンバ(1862-1922) |
弁護士の資格を得た後ジャーナリストになったマルセル・サンバは、学生時代から飛びぬけた秀才でした。
社会党の複数の機関紙の編集、執筆に携わった後、政治家に転向。1893年から59歳で世を去るまで社会党議員として活躍します。
1897年には「革命的社会党」の指導者のひとりになり、その後1902年「フランス社会党」、1905年に現在の「社会党」の前身「労働インターナショナル・フランス支部」の幹部となり、フランスの社会主義に大きな影響を与えます。
そうしたマルセル・サンバでしたが、シャモニで脳溢血で突如亡くなります。59歳でした。あまりにも早い死をいたんで、生まれ故郷ボニエール・シュール・セーヌの彼が眠るお墓への巡礼の旅は、第二次世界大戦がはじまるまで続いていました。
ジョルジェット・アグット(1867ー1922) |
ジョルジェット・アグットが描いた夫。 |
サンバの妻はフォーヴの画家であり彫刻家のジョルジェット・アグットで、美術品コレクターでもありました。夫がシャモニの別荘で急死すると、その衝撃に耐えられず翌日自殺します。
「あの人が去って12時間。私は遅れてしまいました」とメモを残して。
ジョルジェットがアトリエを持っていたモンマルトルには、彼女の名を冠した道路があり、収集していたマチス、ルオー、シニャックなどの作品は、グルノーブルの美術館に寄贈されました。
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