サン・フィリップ・デュ・ルール(9号線)
聖人フィリップに捧げた教会がこの駅名の由来です。
この界隈には13世紀からルール村があり、そこに聖人フィリップを称える小さな礼拝堂が建てられたのは17世紀。18世紀にルール村がパリの仲間入りし、その際に礼拝堂の代わりに教会が建築されることになりました。
初期の教会。 |
国王ルイ15世から寄付金も受けましたが、資金不足で工事が大幅に遅れ完成を見たのはルイ16世の時代。
ルイ16世の時世に完成したサン・フィリップ・デュ・ルール教会 |
建築家はジャン=フランソワ・シャルグランで、ルイ16世様式を代表する多くの建造物を残しています。そのひとつがサン・フィリップ・デュ・ルール教会。古代ギリシャ・ローマ風のネオクラシックの建築様式が大きな特徴です。
サン・フロランタン伯爵邸宅。 |
この教会の他にコンコルド広場近くに建築した、サン・フロランタン伯爵の邸宅もシャルグランの名を高めたもので、現在のサン・フロランタン通りにありました。伯爵亡き後数人の貴族の住まいとなり、華やかな社交が繰り広げられていました。現在はアメリカ大使館の一部となっています。
サン・フロランタン通りには大好きな「虎屋」があり、時々友人とランチを楽しんでいます。
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