サン・タンブロワーズ(9号線)
聖人アンブロワーズの名を冠した駅名。
アンブロワーズ(アンブロジウス)聖人 (340ー397) |
日本ではアンブロジウスと呼ばれ、ミラノの守護聖人とされています。ローマで法律を学び弁護士の道を進む決意を固めていましたが、374年にミラノ司教が世を去り、その後任になるよう執拗に説得され、急遽、洗礼を受けて司教に任命されます。
ギリシャ語に精通し、ギリシャの教父の思想から多くを学び、西方教会の教えに大々的に貢献した学識が高い人物で、哲学者や思想家に影響を与えています。破格の勇気と信念を持ち、古代ローマ帝国皇帝に対してさえも教会の権利を強く主張していました。
古代ローマ帝国皇帝テオドシウス1世と アンブロジウス。 |
アンブロジオ聖歌と呼ばれるミサで歌われる曲は、アンブロジウスの作曲だとされていて、東方教会の影響のある旋律が特徴。現在もミラノで歌われていますが、4世紀の時代のものかは不明だそうです。
アンブロジウスの弁論にはローマ皇帝でさえも屈服させる説得力があったそうですが、幼い頃にハチが口の中に入り蜜をたっぷりたらし、そのお陰で話術が優れてたというエピソードがあります。私も頻繁にハチミツをいただいているけれど、その効果がいつかあるのかしら。期待したい。
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