2020年2月20日

ぬいぐるみのクマさんの役割

ヴァレンタインデーの「ル・フィガロ」紙がピンク色で驚いたばかりなのに、今日またびっくり。ルーヴル美術館近くのレストランの窓際のテーブルに、大きなクマさんのぬいぐるみたちが集まって楽しそうにしているのです。テーブル上には食器やグラスがきれいに並べられ、お料理が運ばれてくるのを待ちながら談笑しているみたい。

楽したげなクマさんたち。仲間入りしたい。

これは、不機嫌な顔で歩くパリの人に微笑みを浮かばせたい、とゴブラン通りの書店主が考えたこと。彼は自費でいくつものクマのぬいぐるみを買い、それを近くの商店に配ったのです。大きなクマさんたちはまたたく間に評判を呼び、住民たちに笑顔が生まれ、ゴブラン通りがある5区から13区のカフェやレストラン、薬局などの人気者になり、寒い日にはセーターやコートを着ることさえあるそう。

それが今では他の区にも影響を与え、ルーヴル美術館がある1区にも登場するようになったのです。クマさんぬいぐるみは人間の大きさほどあるので、思わず話しかけたいほどの親しみを感じます。街に和やかさが広がって素晴らしい。

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