リッツ・ホテルのパティシエ・シェフ、フランソワ・ペレのお店「ル・コントワール」が、ホテルのカンボン通りに面した場所に6月7日にオープン。人生の楽しみがまた増えました。
2019年に、世界最高のパティシエに選ばれた現在40歳のフランソワ・ペレには、冒険心があり、思い切ったアイディアを発揮し、味にもフォルムにも思いがけなさがある。それに加えて体の奥深くまで浸透する、甘美な味がある。
リッツが長年の修復工事の後、2016年にリニューアルオープンしたときに、由緒あるホテルの重厚な趣を保つことを優先したために、あまり多くの改造は見られませんでした。それが「ル・コントワール」が生まれて、雰囲気が一変。まるで、深い眠りから覚めたかのように、生き生きとしているのです。
白とベージュの清涼感あふれるインテリアは、まさに21世紀ならでは。天井には、ペレの代表作のマドレーヌを思わせる、60個の大小の琥珀色のボヘミアガラスの照明があり、あたたかみがある光を放っています。
「ル・コントワール」Le comptoir Ritz Paris さわやかで気品があり、身も心も浄化されそう。 |
このパティスリーには、ペレの秀でた感性が生んだハチミツとクリのマドレーヌ、細長いミルフイユ、こってりしたエトレクリームを添えたイチゴタルトなど、独創的なスイーツの他、チョコレートパンや、27cmもの長いサンドイッチもあります。
どれも魅力的で心が乱れます。©Bernhard Winkelmann |
画期的なのは、ペイパーのゴブレに入ったボワソン・パティスリー。いわば飲むケーキ。ビスケットミルクと泡立てたクリームに、キャラメル、バニラキャラメル、マロンキャラメルの3種類のお味があり、その上に様々なトッピングがたっぷり。もう、忘れられない美味。
話題のボワソン・パティスリー。3つの異なるお味があります。©Bernhard Winkelmann |
ボワソン・パティスリーのデッサンが、 店内の壁にも、外にも見られます。 |
店内に入って天井を見ると、 ボヘミアガラスの照明が、ますますマドレーヌに見えて、 これは絶対に買いたいと思ってしまいます。 |
長い行列も、楽しみが目前にあるから気にならない。 |
月曜から土曜日まで、8時から19時まで営業。長い行列が当分の間続くのは仕方ない。
38 rue Cambon 75001 Paris
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