美術館や映画館に加えて、デパートやレストラン、カフェ、2万㎡以上のショッピングモールの中に入るのに「衛生パス」が必要になって、いろいろと変わってきているパリ。
ワクチンを2回打っていなくても、コロナウイルス検査の陰性証明書があればいいのだから、それを気軽に受けられるように、あちらこちらで検査を実施している。薬局の前とか、オペラ座近く、シャンゼリゼ大通りでも3カ所にテントを張って検査しているのには驚く。
中にはトランク片手に入って行く人もいる。多分、これからヴァカンスに行くために、「衛生パス」が必要なのでしょう。
多くの薬局の前に、検査のテントが張られている。 |
デーパト前にも検査専用のテント。 |
オペラ座近くのテントには、 「予約なしで検査。無料。抗原検査は5分、PCRは24時間で結果」と書いてあり、 結構、多くの人が並んでいる。 |
とはいえ、荷物検査や入場の人数制限もあるから、すごい行列。幸い、今年のパリは猛暑にならないらしい。
ピラミッドの手前に「衛生パス」を持っているか検査するテントがあり、 そこで合格すると、ルーヴル美術館に入る列に並べる。 どちらも長い列。 |
それにしても、あちこちにテントが張られていて、パリの美観などと贅沢を言っていられない現状。ちなみに、コロナウイルス検査は、フランス人やフランス滞在許可証を持っている外国人は無料。ツーリストは有料。
レストランやカフェのテラス席も「衛生パス」が必要。 以前は、シャンセリゼのテラス席は満席だったのに、今はガラガラ。 |
ワクチン、ワクチンと、連日、政府は接種を呼びかけ、テレビでも頻繁に、楽し気にワクチンを打ってもらっている映像を流しているけれど、まだまだ懐疑的な人が多い。現存するワクチンの効果が、半年たつと薄れるという説もあり、そんなワクチンなら必要ない、と思っている人も少なくない。
10月半ばから、ウイルス検査は有料にする、とマクロン大統領は声明したけれど、脅しになどのらないと抵抗する人や、「衛生パス」や職業によって義務化されるワクチン接種に反対の人が集まって、毎週、土曜日に、20万人を超えるデモが主要都市で行われているフランス。
凱旋門を取り囲む大通りのプラタナスの足元に、 雑草がはびこっているのは、衝撃。 コロナウイルスで、ここまで心配りができないような感じ。 |
経営不振でつぶれる店舗が日に日に増え、ウインドウに製品が並んでいる代わりに、「閉店」と無造作に書いた板が張られていたり、手入れをする余裕がないのか、目抜き通りだというのに、雑草が伸び放題。コロナがずっと続いたら、いったい、どうなることやら・・・・
麗しいパリが以前の姿を取り戻すのは、一体、いつ?
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