2021年12月10日

クリスマスと暖炉の深い関係

 クリスマスの特別なケーキ「ビュッシュ・ドゥ・ノエル」は丸太のフォルムで細長く、それを切り分けていただきます。ビュッシュ・ドゥ・ノエルを食べる習慣は、フランスでは19世紀からあったとされていますが、本格的になったのは第二次世界大戦以後で、フランスが自由を獲得した後。

今年は時世を反映してか、割とシンプルなのが多い。

丸太の形にこだわるのは、広く伝わっているように、かつて、クリスマスの食事の最後に、薪が赤々と燃える暖炉の前に家族や友人たち集まって、デザートとしていただいたため。丸太を暖炉で燃やすのは、その灰が魔除けや厄除けになるとか、煙突から悪者が入らないようにするためだとか、寒い日に生まれたキリストの身を守るために薪を燃やしたとか、いろいろな説がある。

でも今は大気汚染対策が重んじられ、公害を出さないように暖炉を使用しないパリジャンがほとんど。


1900年代初期のクリスマスの光景。
暖炉の近くにテーブルを置いて、たくさんのご馳走を並べ、
デザートに細長いビュッシュ・ドゥ・ノエルを切っていただきます。

暖炉で薪を燃やさないかわりに、その上にクリスマス装飾をしたり、横にツリーを飾る人が多い。いつもと異なるデコレーションを添えるだけで、一年でもっとも重要な祭典をお祝いできる。だいいち、クリスマスの大スターのサンタさんは、暖炉の煙突から部屋に入ってくるのだから、キレイに飾ってお迎えしなくては。


わがアパルトマンの暖炉の右上の屏風のような飾りは、アドヴェント・カレンダー。
24個ある窓の中に小箱に入ったチョコレートが潜んでいて、
それを取り出して、クリスマスまで毎日食べるのが楽しみ。
空になった小箱は、暖炉の左上にあるブルーのベースの枯れ木に飾って24日に完成。
このようにしてステキなツリーになる。
豪華なアドヴェント・カレンダーはディオールからのプレゼント。メルシー、ディオール💕💕

0 件のコメント:

コメントを投稿