4月7日から9月6日まで、パリのラ・ヴィレットでラムセス2世に関する大規模な展覧会が開催されています。昨年この企画をしったときから待ちこがれていたので、初日に、早速足を運びました。
エジプトには3回行っているけれど、あれほど広大で、気が遠くなるほど長い歴史がある国は、何回行っても見切れない。現に今でも発掘が行われていて、新事実が明らかになっている。こうした展覧会で、専門家の説明を読みながら鑑賞できるのは、正しい知識を得られるので、とても貴重。しかも目の前で見られるだから、すばらしい。アブ・シンベル、カルナク、ルクソール、エジプトを代表するこうした巨大建造物のどれも、ラムセス2世によるもの。そうした破格の王に関する展覧会。事前から予約が殺到し、訪問者は記録的数字になると予想されています。では、いざ、ラムセス2世の世界へ。
会場内に入るとすぐに、アブ・シンベル神殿の巨大なパネルが目の前に。 ここですでに圧倒され、身も心もエジプトにいる錯覚をおこします。 |
ラムセス2世の大きな頭部の像がお出迎え。 予想以上に整った温厚な顔でちょっとびっくり。 |
すべての展示室の壁は黒一色。だから迫力満点。 現実から遠く離れ別世界にひたります。 誰もが熱心に解説を読んでいるのに関心。 他の人に迷惑をかけないように、はなれているのが印象的。 |
若かりしころのラムセス2世。整った理知的な顔が王者にふさわしい。 |
敵の捕虜に威勢をふるう若きラムセス2世。 |
偉大な王をエジプトに授けた母上。 |
鷹の頭のオーナメントがある豪華なネックレスとベルト。 |
気品ある仮面。純金かと思ったら、木製の金張り。 |
クライマックスのラムセス2世の棺。 |
顔はラムセス2世ではなく、別人。盗難や破壊から守るための処置。 |
当初は『王家の谷』に埋葬されましたが、 年月が経つにつれ土砂や洪水で破損がひどくなり、盗難もあったために2回移転し、 極秘で行われたために、後年に行方がわからなくなり、1881年にやっと発見。 盗賊が王家の人々の棺から盗んだ品を骨董品店に売ったことから、 ラムセス2世の棺だけでなく、約50人の王族のミイラや棺がある場所がわかったのです。 『王家の谷』から遠くないデイル・エル・バハリでした。 |
いろいろと学ぶことが多く、充実した内容で感激と感動続きでした。興奮状態で会場を後にし、またあの壮大な建造物と熱い空気に触れたいと思うばかり。
以前に訪れたラムセス2世が建築させた、カルナク神殿のスフィンクス参道。 |
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