ヴァカンスでスッカリなまけていた脳を再活動させるために、トロカデロの人類博物館に行くことに。きっと1時間も見たら飽きるだろうと思っていたら、とんでもない。内容も展示方法も面白くて2時間半も釘付け。
全館に自然採光が取り入れられていて、明るく、しかも手入れが行き届いて、清潔感にあふれていてびっくり。訪問者が多いのにも、子供たちが多いのにもびっくり。それに加えて、こうした博物館が苦手な私でさえも、よくわかるような内容。
人や動物の過去から現在までの進化や、生活必需品、芸術作品などが数多く展示されているだけでなく、解説付きの映像も豊富。広いガラス張りの窓の向こうにはエッフェル塔を始め、パリのモニュメントが見えるし、最上階にはカフェもあり、ドリンクや軽食を楽しめる。博物館にありがちな圧迫感がまったくないのが素晴らしい。
常設の展示会場の入り口に「人類ギャラリー」と大きな文字で書いてある。 その下をくぐると、世界中の様々な人々の実物大の胸像がある。 すごいインパクトがあり、一刻も早く奥に行きたくなる。 |
遥かに遠い時代から生息していた動物たちの剥製。 |
ネアンデルタール人の頭蓋骨。4万年前まで生きていた古人類の先祖。 目の上が張り出しているのが大きな特徴だと、 中学校で世界史の教師が語った記憶がよみがえり、 奇妙な言い方だけど、懐かしさがこみあげてきたのが不思議。 |
ネックレスで身を飾るのは、こんな大昔から変わっていない。 |
29000年前の旧跡時代の作品。 フランス南西の洞窟で発見された貴重なヴィーナス像。 |
新石器時代のマルタ島の母なる女神像。 |
1万年前からのセラミックと、使用した道具の展示。 旧石器時代に人類が使用していたのは石で作った器。 その後、粘土を使って土器を作ることを思いつき、 日常生活で役立っていたのが、徐々に芸術的な作品になっていったそう。 モチーフもフォルムもなかなか魅力的。 |
ニューギニア、パプア族の酋長ムンディヤ・ケパンガ。 森林を大切にしているパプアニューギニア。 人類と自然の良き関係を主張している、最も貴重な装い。 |
随所にある窓からパリのモニュメントが見える配慮に感謝。 |
最上階にあるカフェからの眺めもサイコー!! |
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