久ぶりに日本の伝統芸術を鑑賞し、雅の世界に浸る喜びをたっぷり味わいました。エッフェル塔近くのパリ日本文化会館で開催された「能・狂言の国、日本への誘い」は、通常の舞台と異なり、事前に能楽の歴史や舞台の構成、さらに3つの演目の説明があり、非常にわかりやすかったのが大きな特徴。会場の手前のホールには衣装やお面、楽器なども展示されていて、そこでも多くを学びました。
艶やかな能衣装。 これほど近く拝見したことがなかったので、大感激。 日本が守ってきた芸術の素晴らしさを再認識。 |
幅広い音を奏でる小鼓と、 メロディーを奏でる唯一の能楽器の能管。 |
変化に富んだお面も展示。驚くほどのリアリティがあります。 |
左上は神扇。右下は表が桜の花柄で裏が紅葉の天女扇。 |
広い会場で見かけたのはフランス人がほとんど。私の近くにいた若いフランス人が、ノートに細かい文字でひっきりなしに綴っていたのが、深く印象に残っています。ひとつひとつの動きを見逃したくないかのよう、ほとんどの人が熱心に舞台の動きを追っている姿にも、感心。フランス人がいかに日本が好きなのか、改めて感じた日でした。
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