ロワール地方の複数のシャトーの中で、もっとも優美なシュノンソー城。ロワール河支流の穏やかな流れを見せるシェール川上のルネサンスの白亜の城館は、歴代の城主が女性だったために、フェミニン極まりない。
ルネサンスの優雅なシュノンソー城。 |
そうしたシュノンソー城は、それぞれの城主の思い出を忠実に守りつつ、過去の歴史を語るだけでなく、現代の息吹を感じさせるために様々な企画を立て、常に新鮮な面を見せている。2020年にはシャネルのコレクションのショーを催し、「貴婦人たちの館」と呼ばれるシャトーにふさわしいイヴェントで、多くの女性たちに夢を与え絶賛された。
広い庭園では様々なお花を栽培していて、 その間を散策するのも訪問者の大きな楽しみ。 |
今年のクリスマスはシュノンソー城専属のフラワーアーティスト、ジャン=フランソワが、リモージュ磁器の老舗ベルナルドの種類豊富な作品を使用して、シャトーのすべての部屋にそれぞれにふさわしいクリスマス装飾をする。それだけでなく、シェール川上のギャラリーに、30メートルの長いテーブルをセッテイングし、フランスが誇るアール・ドゥ・ヴィーヴルを披露する。もちろんベルナルドの食器とジャン=フランソワのアレンジで実現され、ゴージャスで気品があり、夢幻の世界がそこに展開される。
この他、磁気の歴史やテーブルアートの講演もあるし、フラワーアレンジのデモンストレ-ションもある、クリスマスの時期のみに味わえる格別企画。その説明がパリのベルナルドで行われ、招待されたマスコミ関係の人がテーブル上の花材から好きなのを選び、ジャン=フランソワがその場で素晴らしいブーケを作る思いがけないプレゼントがあり、お洒落なビュッフェもあり、一足早いミニ祭典を味わいました。
ベルナルドのブティック中央に シュノンソーから運んできた花材がいっぱい。 |
好きなお花を選んでシュノンソーのフローリストに渡すと またたく間にお洒落なブーケに。 |
フローリストのジャン=フランソワは フランス最優秀職人に選ばれた実力派。 |
シュノンソー城のこの特別装飾は12月6日から来年1月6日まで続くので、出来れば行きたい。この城館の花装飾は際立って素晴らしいので、行く価値がある。おいしいレストランもあるし・・・
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