2025年1月6日

ガレット・デ・ロワを食べなくては

 カトリックの公現祭(エピファニー)は1月6日です。12月25日にキリストが生まれ、東方の三人の博士が参拝し、世の救い主の生誕を公にした重要な日。 この日を祝ってガレット・デ・ロワをいただくのが、フランスでは習慣になっています。

「東方三博士の礼拝」ルーベンス作

ガレット・デ・ロワを公現祭にいただくようになったのは、17世紀ころとされています。パイ生地にアーモンドやオレンジなどを入れたガレット・デ・ロワは、サクサクしていて後を引くおいしさ。フランスでは10人の内9人が毎年食べていて、フランス全土で作るガレット・デ・ロワは約6000万。ということはフランスの人口にほぼ等しい。2024年の発表では総人口は約6800万人。

ガレット・デ・ロワの中にはフェーヴが入っていて、切り分けたときに、どんなフェーヴかわかるのも大きな魅力。フェーヴはそら豆という意味で、古代から生命のシンボルとされていたそう。形が胎児に似ているからというのが、その理由。当初はそら豆の形の陶器のフェーヴだったのが、今では何でもいいといった感じで、車、家、人形、動物など種類豊富。それをコレクションしている人も結構いる。

華やかで、楽しそう。フェーヴは何でしょうね。
種類豊富で、どれにしようか迷ってしまう。

王冠を被っているような、豪華なガレット・デ・ロワ。
背が高いのは珍しい。

黒いのを見るのは初めて。
ヴァニラをたくさん使用しているそうで、それならおいしいに決まっている。

アフリカのお面も登場。
彫刻のようでこのまま取っておきたい。

こんなゴージャスな箱に入れてくれるメゾンもある。

どれもこれもおいしので、今年は3つも買ってしまったワタシ。この後、数か月はケーキなしにしようと決心。

3つのガレット・デ・ロワに入っていたフェーヴ。
星の王子さま、王冠、大阪万博のためのお相撲さん。

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