セント・ヘレナ島に流刑されたナポレオンが遺言書を書いたのは、1821年4月15日から27日にかけてで、それから数日後の5月5日、波乱に富んだ生涯を閉じたのです。今回国立公文書館で展示している遺言書は、全文自筆。当初、忠実な部下モントロンに口述させ、その後自らペンで書いた貴重なもの。
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国立公文書館で展示されている ナポレオンの遺言書
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| 全文自筆の貴重な遺言書 |
ナポレオンはこの遺言書のなかで、自分の人生、戦争、部下や政府関係の人の裏切り、3歳で別れたままの息子への思いなどの他、遺品の分配に至るまで事細かに綴っています。特に心に響くのは、遺言書の最初に書かれたこの文。
余は余の遺骸がセーヌ川のほとり、
余がかくも愛したフランス国民の間に葬られることを願う
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宿敵イギリスとの長く困難な交渉の結果、 ナポレオンは遺言通り、 セーヌ川近くのアンヴァリッドに葬られました。 |
この遺言書は国立公文書館でもっとも厳重な「鉄の扉」の奥深くに保管されていて、一般公開は非常に稀なことです。6月29日まで。