2018年3月6日

カルティエ ニュ―コレクション展示会

カルティエは半年ごとに、最新作や根強い人気を保っている作品を展示しています。

Rendez-Vous(ランデヴー)展と呼ばれるこの展示会は、毎回開催場所が異なり、今回は一体どこでどのような演出?と期待に胸が膨らみます。

パリコレ最中の3月5日、招待状に記されている住所に向かって中に入ると、
一見して18世紀の大邸宅だったことが分かる瀟洒な建物。

壁や天井にきめ細やかなリリーフが施され、歴史を刻んだ大理石の暖炉と、その上の大きな鏡、天井にはもちろんシャンデリア。貴族的な雰囲気漂う複数のサロンで、カルティエが誇る作品がひときわの輝きを散りばめます。
ご覧のとおり、18世紀の貴族の大邸宅の趣がいっぱい。
一見してカルティエのクリエーションとわかる、ソワレバッグ。
力強く、それでいて品格があるパンテール。現代女性にぴったり。
ブルーがサファイアを思わせます。

こちらもパンテールが主役のバッグ。
じっと見つめる知的な瞳からパワーをもらえそう。
歴史的インテリアの中で生きる
ジュエリーのコンテンポラリーな展示方法。
違和感を感じないのが不思議。
時計を展示しているサロンでは、
光が放射線状に飛び交い、別次元にいるよう。
しばらく見とれていたほど幻想的。
まるでギャラクシーを見る思い。
ひときわの関心を呼んでいた伝説の時計サントス。
1904年に最初のサントスが生まれたとの説明がお隣に。
感嘆を独り占めするハイジュエリー。
何と気品ある配色でしょう。
見ているだけで感性が磨かれる感じ。

サングラスの展示法もオリジナル。
実際につけて記念撮影をする人が結構多かったけれど、
私は別の所で・・・

そう、この方と一緒のお写真をと思ったのです。
将軍のラファイエット侯爵です。
この大邸宅のオーナーだったのは実はこの方なのです。

ラファイエット将軍は
ルイ16世の時代のアメリカ独立戦争に参加した英雄。

後年、革命が起き、大勢のパリ市民がヴェルサイユ宮殿に押しかけ、
暴徒と化した彼らと国王一家の間を取り持った重要人物。

高位の貴族出身なのに自由主義者でした。
奥まった所にある図書室には
高貴な女性の大理石の胸像が飾られていて、
そこで楽しいビュッフェ。
記憶の奥深くにいつまでも残る展示会でした。

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