エコール・ミリテール(8号線)
エコール・ミリテールは陸軍士官学校のことで、ナポレオンが学んだ学校として名が知られています。
建築当時の陸軍士官学校。 |
貴族の子弟の高度な軍事教育を行う目的で設立された陸軍士官学校は、ルイ15世の命令によるものでした。
国王にその進言をしたのはサックス元帥で、いくつもの戦いで苦戦し、フランス軍の強化が必要だと実感したためです。
陸軍士官学校建築を命じたルイ15世 |
陸軍士官学校創設におおきな役割を果たした、 ポンパドゥール夫人。 |
当初、ルイ15世はあまり乗り気ではなかったのですが、国王の愛妾ポンパドゥール夫人の熱意に動かされ、決断を下します。
建築家として選ばれたのはアンジュ=ジャック・ガブリエル。国王お気に入りの建築家で、パリ中心のルイ15世広場(現在のコンコルド広場)、ヴェルサイユのプティ・トリアノンなど優れた建造物を残しています。
ルイ15世お気に入りの建築家、 アンジュ=ジャック・ガブリエル。 |
1751年9月13日、建築開始。資金不足で途中で工事が中断されたこともありましたが、コリント様式の柱が印象的な、左右対称の宮殿のような重厚な陸軍士官学校が無事に完成しました。
若き日のナポレオン・ボナパルト。 |
ナポレオン・ボナパルトは1784年10月に入学し、1785年10月に卒業。
数学に飛びぬけた才能を発揮し、常にトップでした。
陸軍士官学校全景。 |
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