多岐にわたるイヴェントは60を超える大規模なもの。
正式には「ジャポニズム2018 響き合う魂」と呼ばれ、日本の美の深さ、美意識、価値観を多くのフランス人に紹介するのが目的。
この記念すべき重要なイヴェントは、ロスチャイルド館での「深みへ―日本の美意識を求めて」展で始まります。
18世紀のロスチャイルド館。 均整が取れたネオクラシックです。 |
エントランスで迎えるのは、現代作家による、 鉄と真鍮でクリエイトしたドラ。 日本人ならではの展覧会の始まりの印。 |
旧貴族館と縄文土器が、 時代も国籍も超えた響きを奏でています。 手前は縄文時代の土器の破片を並べています。 意表をついた展示方法に感嘆するばかり。 |
同じサロンの窓辺には、 縄文時代(16000年―2300年前)の土器がふたつ飾られています。 炎と冠。 |
ジャポニズム2018の開催を告げる展覧会のヴェルニサ―ジュは7月13日、かつてサロモン・ド・ロスチャイルド男爵夫妻の館だった瀟洒な館でありました。18世紀の気品あふれるロスチャイルド館は、シャンゼリゼ大通り近くにあり、フランスのかつての栄華を伝えるネオクラシックの建造物。
縄文土器から現代アートまで、日本特有の文化を展示する「深みへー日本の美意識を求めてー」展は、フランス人だけでなく日本人にとっても興味深いし、学ぶことが多い展覧会です。
いろいろ鑑賞している間に、 友人の渡辺浩子さんにお会いして、思わず歓声を。 話題はもっぱらジャポニズムです、もちろん。 |
北斎の名作も数点。 |
うす暗い同じ展示室には、 僧侶であり画家の仙厓義梵の貴重な作品が展示してあり、 魂に響くような語りかけを感じます。 |
伊勢神宮の模型。 虚飾を廃した清らかな姿に心が打たれます。 |
トゲいっぱいのユーモアあふれる現代作家の作品が 2階でお迎え。 |
地下はそれまでと全く異なる世界。 ゆったりと絶え間なく姿を変えるフォームが圧巻。 数メートルの高さになったり、岩山や洞窟を描いたり、 氷山に思えたり・・・・ 息が通ったように動くフォームに、 自分を忘れてしまうようなすごいインパクトがある。 1975年生まれの現代美術家、名和晃平さん作です。 |
これを機会に、日本人である誇りをさらに強く持とうと思っています。
Hôtel Salomon de Rothschild
11 rue Berryer
75008 Paris
7月14日ー8月18日
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