クロアチアとの決戦はフランス時間午後5時からだというのに、その何時間も前から熱気に満ちていました。
その日、「ジャポニズム 2018年」のイヴェントのひとつ、和太鼓TAOの公演があるので、午後1時ころ久しぶりにメトロで移動。
ホームに降り立った途端、すごい人の波に圧倒され、無事に目的地に着くかしらと思ったくらいの熱気。ラッパを吹いたり、国家を歌ったりしていて、もうすっかりフランスが優勝したかの雰囲気。国旗を体に巻いている人もいれば、顔に三色旗を描いている人もいる。
駅にとまるたびに乗ってくる人が増え、ドアがなかなか閉まらない。一年に2、3回しかメトロに乗らない私は、この異常事態に怖くなり、ひたすら早くメトロから降りたいと願うばかり。でも、目的地は終点だからそうもいかない。
彼らはきっとトロカデロ駅で降りるに違いない、と期待していたら、その通り、どっと降りて急に静かになりました。トロカデロ駅からエッフェル塔の足元にあるシャンドマルスまで歩いて、そこで巨大スクリーンで決勝戦を見ながら感激を分かち合うのが目的なのです。
決勝戦の最中に、車の中から大声て実況する人たち。 試合の興奮が街中に広がります。 |
警備の人も試合が気になっているので、 それを察して歩きながら経過を知らせる人もいます。 |
国旗の生産が間に合わないほど人気だったそう。 |
公演の後、決勝戦最中にメトロに乗ると、また人の波。
多分シャンゼリゼに向かっていると想像し、その数駅前で降りて徒歩で我が家に戻ることにする。
決戦後、勝っても負けても車の通行止めをしているシャンゼリゼ大通りでカンパイするのです。
キオスクも国旗を飾って応援。 |
どのカフェも外まで人があふれていて、ゴールのたびに大歓声。 |
途中、道路工事をしている人が、「今、1対1だ」と大声で実況してくれるし、車を運転しながら、これまた大きな声で道行く人に状況を知らせる人もいる。
カフェはテレビを見る人で路上まで人があふれている。フランスのゴールが決まると、一斉にジャンプ。
このようにサッカー一色のパリに、フランス人の団結精神を強く感じた忘れえぬ日でした。さすが、革命を起こした国、団結力は半端ではない。
そういえば国家も革命の時に生まれたもので、それが今でも愛されているフランスです。
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