2018年7月2日

パリのイギリス大使公邸でレセプション

7月1日、今年最高の気温を記録した日、サントノレ通りのイギリス大使公邸で、ゴージャスなコラボレーションをお祝いするカクテル・パーティ―が開催されました。

ディオール・クチュール社長(左)と歓談する
ヴィクトリア&アルバート博物館代表。
右はディオールのア―ティスティックディレクター、マリア・グラツィア・キウリ。
緑の香りが匂い立つ庭園で憩う、
着飾った人々の姿を見るのはとても心地よいことです。
婦人画報編集長、富川さんの楚々とした着物姿にうっとり。
フランスのエレガンスの代名詞的存在のクリスチャン・ディオールと、工芸品や古美術品、宝石、衣装、家具など、過去から現在に至るまでの貴重な作品を展示しているロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館が、夢ようなコラボレーションを実現するのです。

そのコラボレーションは、ヴィクトリア&アルバート博物館での大規模なクリスチャン・ディーオル展。開催は2019年2月で、メゾン創立者から現在までの各時代を飾ったデザイナーの主だった作品を展示します。

展示会場が由緒あるV&Aだけに、興味深い。どのような演出か今から待ち遠しい。ロンドンに行くたびに足を運ばないではいられないほど大好きなV&A。ぜひ拝見したい。

クリスチャン・ディオールはイギリスに格別の愛着を抱いていて、パリで最初のコレクションを発表し、ニュールックの言葉と共に世界を驚愕させた1947年に、ロンドンのサヴォイ・ホテルでショウを催したほど。

イギリス女王エリザベス2世の妹マーガレット王女は、ディオールの作品をこよなく愛し、ディオール社を訪問したこともあります。21歳のバースディではディオール作のドレスに身を包み、その艶やかな姿で世界中の人々の感嘆を独占しました。

このようにディオールとイギリスの絆は強いのです。

テーブル上のブーケも気品あるコンポジション。
イギリスならではの自然を重んじるコーナーもある庭園。
ひと目でディオールの作品を着ていると分かる緑のマヌカンが、
ガーデン・パーティーにオリジナリティを与えます。

日本大使公邸の並びにあるイギリス大使公邸は、18世紀に建築された貴族の館で、現在のフランス首相官邸の一部も手掛けた建築家による優雅な建造物です。

帽子の鬼才スティーブン・ジョーンズにお会いするのは久しぶり。

いつまでも去りがたいパーティーでした。

この季節はガーデン・パーティーが最適。特にイギリスは自然を重んじる国。快晴のパリの空の下で緑の香りに包まれてのパーティーは、極上のひととき。まるで18世紀のサロンを彷彿とさせるようなアンビアンスでした。

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