2020年5月16日

緩和が始まって最初のウイークエンド

このところ快晴続きのパリ。不自由な生活を55日もの長い間、ずっとガマンしてきたことへのご褒美のように、太陽が体の奥深くまで届くような暖かさと、眩しいほどの輝きを散りばめています。

空気がおいしいセーヌ河畔。
思い切り自由を満喫できます。

緩和からある程度解放された最初のウイークエンドを満喫するために、パリジェンヌ、パリジャンがセーヌ河畔へと向ったのは、ごく自然なこと。

2、000年以上のパリの変遷をずっと見続けてきたセーヌ川は、常にパリ市民に寄り添っているのだから。マスクをしていようが、ソーシャルー・ディスタンスを保つ心がけが必要であろうとも、おだやかな流れを見せるセーヌ川が安堵を与えてくれることには違いはないのです。

澄んだ水の色を取り戻したセーヌ川。
いつもこうだといいのに。

長い間、人も近づかなかったし遊覧船も通らなかったセーヌ川の水は、驚くほど澄んだ水をたたえ、周囲の建造物や街路樹をうつし、それがゆらゆらと揺れる様子はまるで絵画を見るように美しい。白鳥がゆったり輪を描くのはメルヘンのようにロマンティックでパリにふさわしい。レッド・ゾーンのパリは今のところ公園は閉鎖されたまま。でもセーヌ川がある。それだけで身も心もが十分休まります。

活気が出てきたオペラ通り。
数日前の閑散とした光景が現実ではなかったように思えます。
二階のティーサロンはまだ営業していないけれど、
一階のパテイスリ―売り場はご覧の通り行列。
かの有名なセドリック・グロレのショップです。
みんな,再オープンの日をずっと待っていたのでしょう。

ゴースト・タウンのようだったオペラ通りが、車や通行人でにぎわいを見せるようになったし、パティシエのスター、セドリック・グロレのショップ前に長い列ができ、以前の元気が感じられ、明るい未来が確約されているよう。

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