息子の現国王フェリペ6世への手紙では、その理由は、疑惑がある自分がこのままスペインに留まることは、息子が公務を行う上で不都合だと判断したためのようです。
その疑惑は、サウジアラビアのメディナとメッカをつなぐ高速鉄道建設の際に、フアン・カルロス元国王が多額の裏金を受け取ったことで、それに関する捜査が始まっているのです。元国王がスペインを離れるのは「逃亡」か「脱出」か「追放」などと、マスコミは様々な表現をしているけれど、真相はわからない。現時点ではこれからスペインを離れるのか、あるいはすでに離れたのかもかわらないし、行き先も不明。ドミニカ共和国にすでに入ったなどという報道もあるけれど、確認されていない。
フアン・カルロス元国王はフランコ将軍亡き後スペイン国王に即位し、民主主義体制を成功させ、国民に信頼され愛されていた才知と勇気がある人物だっただけに、今回の判断も、もしかしたら賢明なのかもしれない。実際に、捜査には協力すると語っているそう。
スペイン国王フェリペ5世になった ルイ14世の孫。(1683-1746) |
フランスは特にこの出来事に関心を持っています。以前ブログに書いたように、スペイン王家はフランス王家の血を受け継でいるからです。フランス国王ルイ14世の孫アンジュ公が、スペイン国王フェリペ5世となり、その子孫がフアン・カルロス元国王だからです。
http://rumiko-paris.blogspot.com/2019/10/135.html
http://rumiko-paris.blogspot.com/2014/06/blog-post_4.html
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