恒例のファッションウィークが27日から始まるパリ。以前はショーを一日に2度開催するメゾンがいくつかあったけれど、数年前からそれもなくなり、規模が小さくなった感じ。当然、華やぎも多少少ない。ファッションに関する興味が薄れてきたというか、物の考え方が変わってきたように思えます。
このところ低価格の服のブティックが、相次いで閉店。通信販売に顧客を取られたのが原因だそう。こうした状況下で元気なのは、べーシックな製品ならユニクロ。ファッショナブルなのはZARA。誰にも手が届く価格で、クオリティもいい。それが魅力なのです。
最近話題を呼んでいるのは、オペラ通り真っただ中の古着店。5ユーロから何でもあり。服だけでなく、靴やバッグ、毛皮のコートまであり連日大賑わい。
オペラ通りの古着店。5ユーロからいろいろ。 目抜き通りにこのようなお店ができるとは、パリも変わったものです。 3区には数店あるけれど・・・ |
靴もご覧の通り豊富。 |
クリーニングしてあるのか、結構清潔感がある。 |
これと対照的なのが、超高級店。特にエルメスとルイ・ヴィトンの業績は、コロナ以前よりはるかによく、どちらも全員にボーナスを支給。エルメスは社員に4000ユーロずつ賞与をあたえると社長が自ら発表。宝飾店カルティエも連日行列。このように、裕福な人も多いのです。
こうした状況から、バッグやジュエリーにはお金を惜しまないけれど、移り変わりが激しい服は、手ごろな値段のにする、と決めている人が多いのでしょう。
いずれにしても、貧富の格差がどんどん大きくなっているのが、フランスの現実です。