2012年10月28日

一足お先にルノートルのギャレット


2013年のルノートル特性の
ギャレット、アストン・マーチン
毎年1月6日にギャレットを食べる習慣があるフランス。
とは言うものの、実際にはその前後に何回も食べるフランス人が多いのです。もちろん私も同じ。

パイのような円形のケーキの中にどんなフェーヴが隠れているか、そしてそれが誰に当たるか、
どきどきしながらカットするギャレット。
フェーヴを手にした人は王様か女王になれるという楽しみが、ワクワクを起こさせるのです。

2013年のルノートルの特別ギャレットの発表があるというので、
いそいそと出かけました。
場所は15区。イギリスの高級車アストン・マーティンのショールームというオリジナリティにまずびっくり。

アストン・マーチンのショールームに
ルノートルのビュッフェが。

車と車の間にいくつものブュッフェが置かれ、
それぞれの前でルノートルのシェフがトックをかぶって大サービス。
フォアグラのお料理もあれば、サーモンや子羊もある。
日本風味のマッシュポテトだと自慢するシェフに誘われていただいたのは、わかめのみじん切り入りで、
若草色がとてもきれい。味も抜群。
ヤキトリソースであえた牛肉料理もあるけれど、一番の人気はなんといってもわかめ入りのマッシュポテト。
そして最後はもちろん今回の主役のギャレット。

特製のギャレットをいただいて
最高にご機嫌です。
2013年はイギリスの高級車アストン・マーティン100年記念の年。
それにちなんでのルノートルの画期的なアイデイアは、
まず車輪の形のギャレットにあり、
中に入れるフェーヴはアストン・マーティンのロゴとか、名前、旗など7種類。
どれも車音痴の私でもコレクションしたいほどステキ。
アーモンドやオレンジ風味のギャレットは2度もお変わりしたほどの美味。

発売は2013年1月。
それぞれのギャレットにフェーヴが一個。価格は6人用で36ユーロ。

2012年10月20日

新作発表、ミキモト、ロジェ・ヴィヴィエ

日本の老舗ならではの
シックなソワレ

最近、ニュー・コレクション発表のソワレが同じ日に重なることがナンと多いことか。

10月18日にも、
日本を代表する宝飾店ミキモトと
高級靴店ロジェ・ヴィヴィエのニュー・コレクション発表があり、どちらにも出席しようと時間調整が大変。

幸い二店とも歩いて行ける距離にあるので助かったけれど・・・


ますヴァンドーム広場の
バロック様式の新作品
ミキモトに行くことにし、
数少ない宝飾品が入っている箱をあけてパールのリングを取り出しました。
パールは日本を代表する宝飾品なので、
和服のときに使用することが多く、
この日のように洋装でパールというのは、
私には珍しい。

招待客は時間通りに集まり、
いかにこの日を楽しみにしていたかわかります。
ミキモトでロゼのシャンパンやフォアグラを
いただいきながら新作品を拝見。

今回の特徴は、フランス人が好むバロック様式で
躍動感と華やかさが込められ、
今までにない現代性が満ち溢れ
ロジェ・ヴィヴィエの
デザイナー、ブリュノー・フリゾニ
これは大ヒットすると思いながら
今度はロジェ・ヴィヴィエのブティックへと急ぎ足。

そのブティックは日本大使公邸のお隣にあり、
かつてはココ・シャネルが住んでいたこともある
なかなか瀟洒な建物。
こちらにも気をつかって
ロジェ・ヴィヴィエのデザイナーの靴を履いて出席。
これもパリの社交に必要なこと、
と私は思っています。
実際に彼の靴で出席の女性が目立ちました。


メゾンの親善大使
イネス・ド・ラ・フレサンジュ


ロジェ・ヴィヴィエといえば、エリザベス2世の戴冠式の靴を作成したことで有名。メゾンを創立した本人はすでに世を去りましたが、彼のエスプリをしっかりと形あるものとして継承しているのが、現デザイナーのブリュノー・フリゾニ。

創立者ロジェ・ヴィヴィエには、ディオールの本を書いているときに知り合い、日本にも一緒に行った貴重な思い出があるし、ブリュノー・フリゾニは10年以上前からの友人。
何かと縁が深く、できれば複数の靴を買いたいけれど、
とても高いのです、ヒールもお値段も。
だから私が持っているのはたったの1足。
ラインが美しくてそれに魅了されて買ったのはいいけれど、
11cmのヒールはやはり高い。
履く機会が少なく今までに3回のみ。
今回の新作品も気に入っているので、ヒールの低いのをと思っているけれど、何しろ1000ユーロ。いつになったら買えるやら。

2階のVIPをお迎えするサロン


でも最近は、こうして新作を見ているだけで満足するのにすっかりなれました。
つまり、自分が使うと思わずに、芸術品のように観賞すればいいのです。
この心がけは他の高価な品を見るときにも役立つのでおすすめです。


2012年10月18日

マリー・アントワネットの靴

マリー・アントワネット
処刑から219年後靴が競売に
フランス王妃マリー・アントワネットの靴がパリで競売され話題になっています。
今年はマリー・アントワネットが処刑されて219年目。競売の日は王妃が処刑された10 月16日の翌日の10月17日という凝った演出。

王妃の靴のサイズは36半でシルクの素晴らしい光沢がそのまま残っていて、
それだけに感動が大きい。
もちろん競売には世界中からコレクターが集まり、
予想価格8000~10000ユーロをはるかに越え、62460ユーロで落札。

グリーンとピンクの縞模様にリボン飾りがあるこの靴は、マリー・アントワネットの繊細な趣味が伝わってくるような気品あふれるもの。
競売された王妃の靴
グリーンとピンクの
シルクの靴 サイズは36半
王妃はそれを側近の貴族にプレゼントしていたために、革命を無事に逃れることが出来たのです。

靴の他に彼女のドレスの布地の一部、さらに幽閉されていたタンプル塔で使用していたマフも同様に競売され、それぞれ高値がつき、いかにマリー・アントワネットの人気が高いかと再度フランスで騒がれています。

今後もまた何か出てくる可能性はおおいにあります。
私の友人で、先祖がマリー・アントワネットの側近だった貴族がいますが、彼の家でマリー・アントワネットにちなむ品を見せていただいたことがあります。
競売に出すことはないと思いますが、このように、フランスには多くの宝物が隠されているのもなのですね。

2012年10月14日

コサック兵がフランスに向かっている。

モスクワ出発の日のコサック兵たち。
200年前にナポレオンを追ってパリへ
向かった先祖たちと同じ行程を辿るそう。
1812年のナポレオンのモスクワ遠征200年記念の今年は、ほんとうにいろいろなイヴェントがあります。
その中でもっとも興味深いのが、23人のコサック兵のフランスへの進軍。
8月12日に馬でモスクワを発ち、白ロシア、ポーランド、リトアニア、ドイツを通過し、フランスに到着するのが10月半ばの予定。


とはいえ、コサック兵はフランスに戦いを挑むのではない。
ウクライナに発祥した
コサック兵
200年前にナポレオンはロシア遠征に失敗し、モスクワを去りフランスに戻ります。その際に、彼らの先祖がパリまでフランス軍を追跡。その行程を忠実に辿るという途方もない大きな計画。
当時のコサック兵がいかにロシアの勝利に貢献したか思い起こさせるのが目的だそう。

それにしても全行程を当時と同じように馬でというのだから、大掛かりな計画。フランスは彼らに敗北したのだから、複雑な気持ちのはず。

コサック兵は15世紀頃にウクライナに発祥し、それから100年後には軍団として認められた軍人たち。19世紀になるとロシアで勢力を伸ばし、重要な地位についたほどの実力者の集まり。
日本とロシアの戦いでも大活躍。

フォンテーヌブロ‐城で
皇帝退位に署名するナポレオン
ところがロシア革命後、レーニンやスターリンに断圧され、現在では大幅に縮小されましたが、義勇兵として戦闘に参加しているそう。

23人のコサック兵の最終目的地はフォンテーヌブロー。敗北したナポレオンが皇帝退位の署名をした地だからです。
予定では20日にフォンテーヌブローでイヴェントがあるらしい。

時間があったら行ってみたいけれど、今月は先月と同じように外出が多いので
スケジュールと相談してから決める予定。何度も言いますがいろいろあるフランスです。

2012年10月11日

ベル・エポックにひたる心地よさ

ピエール・ベルジェーイヴ・サンローラン財団
ベル・エポックはフランス人がもっとも好きな時代。経済的に豊かだったその時代は文芸が発達し、人々は美しく着飾り夜毎オペラや観劇を楽しみ、サロンでは機知に富んだ会話が飛び交い、フランス中が華やぎに満ちていました。

ジャック=エミール・ブランシュ作の
マルセル・プルースト肖像画。
プルーストが大変気に入り
常に身近においていた作品。
そうした時代のハイソサエティを見事に綴ったのが、プルースト。
大作「失われた時を求めて」を読むと、優美な生活がまるで今、
目の前で繰り広げられているよう。

そのベル・エポックの代表的な画家がジャック=エミール・ブランシュ。
彼の名を知らなくても、プルーストの肖像画は見覚えがあるはず。
ブランシュはプルーストと親しく、父親がどちらも医者だったという共通点もあったのです。

当時の人物を描いたブランシュの絵の展覧会を、
今、ピエール・ベルジェーイヴ・サンローラン財団で開催中。
注目したいのはそれが単なる絵の展覧会ではなく、
ベル・エポックの時代の邸宅に招かれたかのような素晴らしい演出がなされていること。

その時代の家具やオブジェ、屏風などもあり、
会場はいくつもの部屋に分かれていて、
そこをゆっくりと歩いていると、
オーナーが姿を現わしそうな錯覚に陥るほど。

人脈が広いブランシュが描いた彫刻家ロダン、作曲家ドビッシー、作家ジイド、画家ドガ、若いコクトーなどの肖像画は、いかにもブルジョワ的でよき時代が伝わってきます。
何度も訪れたいほどのベル・エポックがそこにあります。

10月10日の前夜祭に多くの招待客がいらしていましたが、どなたも整った身なりとおしゃれな会話で、それもまたベル・エポックのよう。
パリの深さが心にしみるようなひとときでした。

2013年1月27日まで開催。
5 avenue Marceau
75116 Paris

2012年10月10日

ホテル・ムーリスのステキなイヴェント

ホテル・ムーリスの華麗なソワレ

パリに5軒しかない
パラスホテルのひとつホテル・ムーリスで、
10月9日にパリらしいイヴェント。
招待状のドレスコードがカクテルとなっているからには、
やはりおしゃれをしなければ。

こうしたときに女性はとにかく迷います。
あれこれあれこれ着てみては鏡の前に立ち、
正面から見たり横や後姿を見たり、
とにかく決まるまでが大変。

ホテル支配人の挨拶
左には審査員が勢ぞろい
着るものが決まった後も、どのバッグにするか、靴はどうしようとかもある。ヘアーもあればお化粧もある。いつもの通り果てしなく続く準備。

やっと支度が整いムーリスにつくと、
道路からホテルのエントランスまでレッドカーペット。
心躍らせながら招待状を見せると誰もかれもがとびきりの笑顔で案内してくれて、
やはり気分がいい。

今年で5年目を迎えた
ムーリス賞の表示
ナンと氷でできているのです。
こちらも気取って微笑みながら進み、
サロンの入り口でシャンパンを受け取り奥へと向かうと
人々の話の輪がいくつも出来ている。

幻想的な素晴らしい照明の中で、
招待客の顔がひときわの輝きを見せていて
ムード満点。メデイアで見かける人々の姿もあちらこちらに。
こうしたときにはいつも思うのです。
パリに住んでいて良かった、と。

この日のイヴェントは
「コンテンポラリー・アートのムーリス賞」授賞式。
審査員は美術館館長、パリ大学教授、コレクターなど
そうそうたる人物ばかり。
それに加えて立食ディナーは、
ムーリスの3つ星レストランシェフのヤニック・アレノのプロデュース。
と、このように何もかもゴージャス。

ドレスコードにあわせて
カクテルで出席。

多くの候補者の中から最終候補に選ばれた
8人の若いアーティストの紹介と、
今年の最優勝賞受賞者の
発表が続き、その後は談笑タイム。

将来性あるアーティストを育てるパリならではのイヴェント。
文化を尊ぶパリの良き面を味わえて、
ひときわ心が満たされたソワレでした。

2012年10月1日

シャトレのつぶやき 61 思い出のアルバム3

ママンが毎日見ているのがコレ。
ナニかしら

ママンがいつも見ているのがコレ。
すごくマジメな顔で見ているの。
そうとなるとワタシだって気になるワ。

それで
ママンが見ていないときを見計らって開いてみたの。

そうしたら、字と字と字と字しかないの。
あ、それでも時々絵もあるけれど、
ちっともおもしろくない絵。
しかも色もないのよ。

字ばかりでちっともおもしろくな~い
字と字と字と字をよ~く見ると、
ニョロニョロしたのがあったり、
四角いのがあったり。
それもびっしり書いてある。

もう気が狂いそう。
そんなとき、
「あーッ! ナニしているの君は?」
大きな声がとつぜん聞こえてきて、
びっくりするじゃないの。
声をかけるときはもっとエレガントにしてほしいものだワ。

ネコ語とニンゲン語のジショって
ないの?
「ナニッって、ママンが夢中で見ているのがナニか、ちょっと知りたかったの」
「あ、コレね、これは辞書というの。わからないフランス語があったとき、これを見ると日本語での説明があるの」
「ずいぶんベンリね、それで、ネコ語とニンゲン語のジショってないの?」
「君もたまにはいいこと言うのね。そういえばないわ。
それがあるとすごく便利なのに」

ウン、ワタシもサンセイ。そうすればワタシの希望をゼンブわかってもらえるもん。
それがいつかジツゲンするといいわね。
ニンゲンたち、ガンバってくださ~い。


おもしろくないし、かわいくもないし、きれいでもない。
ワタシにはどうでもいい存在のジショ。