2012年10月14日

コサック兵がフランスに向かっている。

モスクワ出発の日のコサック兵たち。
200年前にナポレオンを追ってパリへ
向かった先祖たちと同じ行程を辿るそう。
1812年のナポレオンのモスクワ遠征200年記念の今年は、ほんとうにいろいろなイヴェントがあります。
その中でもっとも興味深いのが、23人のコサック兵のフランスへの進軍。
8月12日に馬でモスクワを発ち、白ロシア、ポーランド、リトアニア、ドイツを通過し、フランスに到着するのが10月半ばの予定。


とはいえ、コサック兵はフランスに戦いを挑むのではない。
ウクライナに発祥した
コサック兵
200年前にナポレオンはロシア遠征に失敗し、モスクワを去りフランスに戻ります。その際に、彼らの先祖がパリまでフランス軍を追跡。その行程を忠実に辿るという途方もない大きな計画。
当時のコサック兵がいかにロシアの勝利に貢献したか思い起こさせるのが目的だそう。

それにしても全行程を当時と同じように馬でというのだから、大掛かりな計画。フランスは彼らに敗北したのだから、複雑な気持ちのはず。

コサック兵は15世紀頃にウクライナに発祥し、それから100年後には軍団として認められた軍人たち。19世紀になるとロシアで勢力を伸ばし、重要な地位についたほどの実力者の集まり。
日本とロシアの戦いでも大活躍。

フォンテーヌブロ‐城で
皇帝退位に署名するナポレオン
ところがロシア革命後、レーニンやスターリンに断圧され、現在では大幅に縮小されましたが、義勇兵として戦闘に参加しているそう。

23人のコサック兵の最終目的地はフォンテーヌブロー。敗北したナポレオンが皇帝退位の署名をした地だからです。
予定では20日にフォンテーヌブローでイヴェントがあるらしい。

時間があったら行ってみたいけれど、今月は先月と同じように外出が多いので
スケジュールと相談してから決める予定。何度も言いますがいろいろあるフランスです。