2010年7月7日

オートクチュール

世界的な経済危機が
語られている中、
恒例のオートクチュールが始まりました。
トップを飾るのはいつもの通りディオール。
ロダン美術館の庭園に
テントが張られ、
招待客が華やぎを振りまきながら
次々と到着。
が、いつもと少し様子が違う。そう、
会場の規模が小さくなっていたのです。
通常の半分くらい。もしかしたら、
それ以上に小さかったかも。

けれどもガリアーノによるコレクションの中身の濃さはさすが。
どのマヌカンも華麗な花となって、
そこにいたすべての人を
平和で幸せが満ち溢れる花園へと誘惑。
たとえ刹那的であっても、
マヌカンが身につける服が織り成す花園に身を置けるのは、幸せ。
今回はクリスチャン・ディオールが発表した
チューリップ・ラインへのオマージュ。
彼の故郷、
ノルマンディーの実家の庭園に咲く花も美麗な姿で登場。

こうした場には、
やはりおしゃれな人が多い。
最新流行は招待客を見れば
一目瞭然。
オートクチュール健在を示した
ディオールですが、
その反面、ジヴァンシーはショーをしないと発表。
やはり経済危機は深刻なのですネ。
テレビでは、予算大臣が真剣な引き締めを
真剣な顔で呼びかけ、
もう黙っていられない、
様々な分野への国の援助金を大幅に減少する、
この危機に対しての国民の自覚を求めるなどと、
恐ろしいことを語っている。
せめてそうした現実を
このオートクチュールの期間は忘れていたい。