ルイ16世の時代のレルミオンヌ号 |
そうしたフランスでしたが、アメリカ代表が援助を頼むためにヴェルサイユ宮殿を訪れると、ルイ16世はそれを快く受けました。
援軍を送ることと資金援助もするというこの朗報は、ラファイエット将軍がアメリカにわたり正式に伝えることも決定。そのとき使用された船が「レルミオンヌ」。
ラファイエット将軍 革命のときにも活躍 |
1780年3月20日、ラファイエット将軍は船上の人となり、レルミオンヌはボストンに向かって出航。
彼がそこで会うアメリカ独立戦争の指導者はジョージ・ワシントン。後のアメリカ初代大統領です。
4月28日に到着したラファイエット将軍は、ワシントンにルイ16世の意向を伝えます。フランスからの援軍は6000人(その中のひとりがマリー・アントワネットが心を寄せていたフェルセン)、それに加えて多額の資金援助もある。このようにフランスはアメリカの独立戦争に大いに貢献したのです。
ところがそれはフランスの経済を更に悪化させることになり、革命の原因のひとつにさえもあげられたほど。
ジョージ・ワシントン |
レルミオンヌはその後戦いでも活躍。1781年10月17日のヨークタウンの決戦の際には、イギリスの補給船を沈没させるという功績もなしたのです。
けれどもその後の航海の途中で座礁し、惜しくも姿を消してしまう。
そうしたレルミオンヌにノスタルジーを覚える人が集まり、再現することを決定したのが15年前。
かなりの資金がかかるにもかかわらず、間もなく完成するようです。
まずフランス近くを就航した後、2015年にはラファイエット将軍の航程を忠実に辿りボストンまで行くそう。こうしたロマンが好きなのですねフランス人は。
ルイ16世の時代の船で長い日数をかけての航海とは、
何てわくわくする冒険。できることであれば私だって参加したいです。