屈託のない笑顔、軽快な音楽、 悦びが勢い良く跳ねているキューバ。 |
すると、すぐに、ギターを弾きながら2~3人のグループが近づいてくる。
その誰もが日焼けした顔に、大きな微笑を浮かべている。
軽快なリズムの曲を立て続けに奏でる。
心がウキウキして、こちらも笑顔が広がる。
例えば、レストランに入る。
そこでもミュージシャンがギターを弾いたり、歌ったりしている。
スペイン・コロニアル時代の建物が どこまでも続いています。 |
椅子に腰掛けたまま体を動かす人もいる。
窓から中をのぞき込みながら、音楽に合わせて手を叩く若者もいる。
そう、キューバは音楽の国。
音楽は日常生活の一部、
というより糧なのかもしれない。
それなしでは生きていけないのかもしれない。
そう信じても不思議でないほど、
音楽があちらこちらから流れ、
青い空の下で交差している。
スペイン・コロニアルの時代の、
彫刻を施した瀟洒な建物がどこまでも続いている。
へミングウェイ愛用の ホテル・アンボス・ムンドスの部屋に 彼が使用していたタイプライターが。 |
キューバはへミングウェイが20年も暮していた国。
彼のゆかりの地もいくつか訪問した。
滞在していたお気に入りのホテルにも行ってみた。
部屋には愛用していたタイプライターが残っていて、
へミングウェイの時代の空気が今でも流れているようだった。ここで彼は不朽の名作「誰のために鐘は鳴る」の執筆を始めたという。
窓から一望できる街並みが素晴らしく、へミングウェイがタイプの手を休めて見入っていたかと思うと、その光景にも格別の価値があるように思えてくる。
ヘミングウェイも通いつめていた レストラン、ラ・ボデギータ・デル・メディオ。 壁の落書きが個性的な装飾になっています。 |
抜けるような青い空、様々な青がある海、
街中に流れるリズミカルな音楽、
たくさんの笑顔、
へミングウェイの足跡。
パリから直行で約8時間。
さほど遠くない。
またぜひ行ってみたい。