2014年11月16日

ナポレオン最期の家を救おう

セントへレナ島の
ナポレオンの館

ナポレオンが大西洋の孤島セント・ヘレナに流刑された1815年12月10日から、
世を去った1821年5月5日まで住んでいた家は、ロングウッド・ハウスと呼ばれるこじんまりとした簡素な館でした。

数人の忠実な部下とその地に暮していたナポレオンは、早朝に起き、限られた範囲で散歩し、昼食はひとりでとることが多かった。午後は回想録の口述をし、夜は部下達を交えての食事を楽しんでいたようです。
ナポレオンの遺骸が戻った際の
壮麗な式典 1840年

彼が暮していた家は、もともと厩舎だった建物で、急遽修理をし人が住める状態にしたと記録が語っています。

徐々に体が弱っていったナポレオンは、ベッドと入浴のみに憩いを求めるまでになってしまったのです。

やせ細って世を去ったナポレオンが葬られると、家は放置され、荒れるがまま。
それに心を痛めたフランスがイギリス政府と交渉。その結果、ロングウッド・ハウスがある領地と、ナポレオンが葬られていた墓地を譲ってもらえることになったのです。
こんなに立派な寄付金証書なのです。
今はフランス外務省の管轄になっています。

修復をすることが決まり、ナポレオン史学会から連絡をいただいたので、小額ながら寄付金を送ったところ、立派な寄付金証書をいただきびっくりしたり、感激したり。

修理はどんどん進んでいるし、2016年にはセント・ヘレナに飛行場も完成の予定。
そのときにはぜひ行ってみたい。