カール・ラガフェルドが亡くなった翌日、 カンボン通りのシャネル本店前で。 |
そのためにシャネル本店前で、リポーターがドイツ語や英語でカメラに向かって話しているのが目立ちました。道行く人も反対側の歩道から遠慮がちに視線を送ったり、スマホで撮影したり。
カールへ捧げるお花が道路に置いてあるかと思ったのですが、そうしたことはまったくなく、店内もいつもと変わらないで販売員が笑顔でクライアントに接していました。
報道に関してはル・フィガロ新聞が翌日に、7ページもの大特集を組み、カールの生い立ちからデザイナーとしての歩み、私生活にいたるまで貴重な写真と共に振り返っています。こうした動きをみると、フランスにとってモードがいかに重要な地位を保っているのか分かります。
今、人々の関心はカールの莫大な遺産が誰の手に渡るかに集中。一説では愛猫シュペットも相続者のひとり?だそうです。フランスではペットが遺産相続するのは禁止されていますが、それに対して自分がドイツ人だからそれは適用されないとさえ語っていたカール。
生前に親しい人に打ち明けていたのは、自分が世を去ってもセレモニーをしないこと、火葬して母の遺灰と混ぜて撒いてほしいこと、遺灰の一部はすでに亡くなっている恋人と一緒にしてほしいということだったと、フランスのメデイアは伝えています。それだけでなく、もし愛猫シュペットが自分の前に死んだら、彼女も一緒に、と。
どこまでもミステリアスで、実態がつかめないカール・ラガフェルドらしい。猫大好きな私は、主人亡き後シュペットの面倒を誰がみるのかも知りたい。
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