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| 「ナポレオンの息子」 時事通信社 発売予定日 2026年2月24日 |
隆盛を極めたナポレオンは、その栄華を子孫代々引き継がれることを強く望んでいました。そのために、子供を産めない妃ジョゼフィーヌと離婚し、オーストリア大皇女マリー・ルイーズと再婚。二人の間に生まれた王子は、生後直ちにローマ王の称号を授与され、世継ぎが生まれたナポレオンの第一帝政時代は、輝かしい未来が確約されてるようでした。
けれども、その後の無謀とも言えるモスクワ遠征の失敗を境に、フランス皇帝はヨーロッパ諸国の平和を乱す最悪な敵とみなされるようになり、3歳の王子は母と共に母の生まれ故郷オーストリアへ向かう。その時からナポレオンの息子の悲劇が始まり、21歳の壮絶な人生を閉じたのでした。
母の故郷でのローマ王は、まるで人質のように扱われた。名前を変えられ、フランス語を禁止され、海がなく太陽も少なく重い雰囲気に包まれたウィーンから出ることも禁止されました。後年に胸の病に侵され、寛大な太陽の国ナポリでの静養を願ったが、それも拒否された。父のような立派な軍人になることのみを熱烈に望んでいた若き王子は、それを実現することもなく、父の敵国で若い命を終えた。彼は、オーストリアの、ヨーロッパの宿敵ナポレオンの息子であったために、非人情的な扱いを受け、青春の真っ只中で散ってしまったのです。
日本ではほとんど、その存在さえも知られていないナポレオンの息子の無念の叫び声が、様々なフランスの書物から聞こえてくるようで、何とかして日本で本にできないかと思い続け、この度それが実現されました。本書を通して一人でも多くの人が、ナポレオンの息子の悲劇的生涯をしっていただけたら、嬉しいです。
































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