2010年4月1日

イースター


ヴァレンタインが終わって間もないというのに、今度はイースター。ということで、ヒヨコやニワトリ、あるいはウサギの形のチョコレートが、ショーウインドーにそれはそれは可愛らしく飾られているのです。これを見たら誰でも欲しくなるように、人の心も体も出来ている。
なので、私もあれもこれも買い求めてしまい、体重が気になる毎日。春でもあるし、もう少しスリムになりたいと思っているのに、現実はほんとうに厳しく、ほんとうに残酷。
イースターは日本でも知られているように、キリストの復活をお祝いする祭典。だからカトリックの国であるフランスでは、重要な日。
なぜか移動性の祭典日で、毎年イースターの日が異なるのでそれがややっこしい。
なぜイースターに卵が登場するかというと、キリストが復活したこととヒナが卵から生まれることを絡めたようです。ウサギは多産を意味するとのこと。そういうわけで楽しいチョコレートがいっぱいのパリ。関係ないのにキリンやお猿さんなどのチョコレートも登場。まあ、春到来のお祝いでもあるから、にぎやかであることに越したことはないけれど。

ところで、イースターはチョコレートだけではなく、ちゃんと特別ミサも教会であげられます。私にとって、もっとも興味があるのは、ノートル・ダム大聖堂でキリスト受難の聖遺品を拝むこと。
そうなのです。ノートル・ダム大聖堂にはキリストが処刑のときにかぶせられた茨の冠、十字架の破片、体に打たれた数本の釘が保管されていて、それを復活祭の3日前に目の前で拝めるのです。何故3日前かというと、その日にキリストが処刑されたから。キリストは処刑3日後に復活したと聖書に書かれています。
チョコレートはカロリーが高いけれど、ちゃんと美点もあるのです。何やら最近の新聞によると、アルツハイマーの予防にきくマグネシュームが多いとか。それではどんどん食べなくては、といい理由を見つけたとばかりに、今日もまたエッグチョコを買ってしまった。
イースターをまじかにしたパリはマロニエの花咲く季節でもある。
ああ、やはりこの季節のパリはいい! 
お花はきれいだしチョコレートのチョイスはたっぷりあるし。