2010年4月29日

やっと咲いたマロニエ

日本で桜が満開のころは、フランスもマロニエの花が咲く幸せな季節、と言いたいところだったけれど、今年は寒さが長引き今やっと咲いているのです。

ずい分と待たせたマロニエたち。でもやはりきれい。白やパステルピンクの花が、それはそれは寛大に咲き誇っています。お天気のいい日に、マロニエの花の下を歩くのは本当に気持ちがいいことです。

ところでマロニエには栗の実がなるけれど、信じられないくらいまずいし、体に毒でさえあるそう。そうでなければ、倹約家のフランス人のこと、道路に落ちたままにしておかないで、先を争って拾ったり、木に登ってもぎり取る人もいるかも。

食料用の栗の実は CHATAIGNE シャテーニュ。
よく秋のパリで焼き栗を売っていますね、それがこの栗の実。焼きたてのほかほかの栗は、ポクポクしていていくらでも食べられるほどおいしい。

日本の桜の花は優美で、か弱く、ほんのりとしたやさしい感触がある。それに比べてマロニエの花は、先がギザギザしていて、触ったらチクリとしそうだし、ビシッと上を向いていて自信満々といった感じ。
何となく、日本女性とフランス女性をそれぞれ代表しているように思えるのは、ちょっと考え過ぎかな?。

それにしてもマロニエが咲くときは、ハトの恋愛の時期でもあるのです。
オスが最大限にかっこいい姿をしながら、メスをしつこく追いかける。公園でも路上でも場所を選ばず、クククと声をあげながらの追いかけっこ、逃げっこは続きます。
ああ、やはり春。

こうしたいいお天気になると、やはり南仏に行きたくなる。寛大な太陽と紺碧の海、明るい人々、おいしい食べ物。それなのにパリでブログをコツコツと書いていると、ナンだか人生をすごく損している気分になる。

来週あたりPC持参で行こうかしら。
何しろ特急で約3時間で行けるようになったのだから、
日帰りだって可能。
いい時代に生きていて本当に良かった。