この日には毎年、フランス・ナポレオン史学会主催の様々な行事があります。私も一応その会員なので、出席。とは言うものの、単に興味があったので行っただけのこと。
ナポレオンが眠るアンヴァリッドに、プリンセス・ナポレオン、プリンス・ナポレオン、その他、帝政時代に活躍した将軍や将校の子孫などが大勢集まり、厳粛な空気が漂う中で花束を捧げます。
トランペットが鳴り響き、軍服に身を固めた軍人が見守る中でのこうした儀式は、本当に美しい。まるで、今、ナポレオンが埋葬されたかのように大緊張。
断っておきますが、これはオタクの儀式ではなく、
すると、どこからか「皇帝バンザイ」の声があがるではないですか。それが高い天井に上り感激に拍車がかかります。
ナポレオン崇拝は過去のことではないのですね。断っておきますが、これはオタクの儀式ではなく、
ナポレオンの関係者による真面目な儀式なのです。
その後、そのすぐ裏手にある教会で一時間のミサ。立派なパイプオルガンが鳴り響き、聖歌隊の清らかな歌声が流れ、神父さまのナポレオンを称える言葉があり、厳粛なミサは続きます。
その後、そのすぐ裏手にある教会で一時間のミサ。立派なパイプオルガンが鳴り響き、聖歌隊の清らかな歌声が流れ、神父さまのナポレオンを称える言葉があり、厳粛なミサは続きます。
夜8時からセーヌ河を3時間かけて回りながらのディナー。桟橋にはナポレオンの時代と同じ軍服姿の、その日だけの軍人が整列。どの人もちょっと太り気味なのが残念。それでも雰囲気は盛り上がります。
30分ほどシャンパンを片手にカクテル。もちろんシャンパンのマークはナポレオン。ほとんど見知らぬ人ばかりだけれど、ナポレオンという強力な仲介人がいるから、すぐに話は弾みます。
30分ほどシャンパンを片手にカクテル。もちろんシャンパンのマークはナポレオン。ほとんど見知らぬ人ばかりだけれど、ナポレオンという強力な仲介人がいるから、すぐに話は弾みます。
「ところであなた日本人ですか?」
「はい、見ての通りです」
「日本人のあなたがナポレオンを知っているとは」
「でも日本では子供でもナポレオンを知っていますよ」
と言うと、皆、びっくり。こんなことでびっくりされて、こちらの方がよけいにびっくり。
何はともあれ、崇拝者は何世紀を過ぎようとも後を絶たないようですね。
それにしても、過去と現在が入り混じったとても不思議な一日でした。
「はい、見ての通りです」
「日本人のあなたがナポレオンを知っているとは」
「でも日本では子供でもナポレオンを知っていますよ」
と言うと、皆、びっくり。こんなことでびっくりされて、こちらの方がよけいにびっくり。
何はともあれ、崇拝者は何世紀を過ぎようとも後を絶たないようですね。
それにしても、過去と現在が入り混じったとても不思議な一日でした。