2012年9月7日

ピエール・カルダンの「光のパレ」

驚異的な人物ピエール・カルダン
デザイナーとして世界の隅々まで名をなしているピエール・カルダン。
常に新たなことに挑戦するエスプリの持ち主で、宇宙を取り入れたモードで世を驚かせたり、デザイナーでありながら経営も自ら行うパイオニアでもある。

エネルギーがあまって仕方ないかのように、レストラン・マキシムやブラスリーのオーナーになり、高級ホテル、イベント会場エスパス・カルダンもオープン。

話題豊富なカルダンが、またまた世を驚かせる企画があると発表。
それがヴェネティアに誕生する「光のパレ」

高さ245メートルの塔が3つ集まって形成するその建造物は、60階建て。
エレベターの数は75と何もかも破格。
完成予定は2015年。

これが今年90歳を迎えたカルダンの大プロジェクト。
ヴェネティアに生まれたカルダンは2歳のときに両親とフランスに移住。今回のプロジェクトは、生まれ故郷へのオマージュだとカルダンはコメントを述べています。それにしても規模が破格。

歴史がしみ込んでいるヴェネティアに、
未来的な建造物は合わないと反対もある。それに対してカルダンは、
新たな構想の建造物が作られる度に人は非難する、エッフェル塔がそうだし、ルーヴルのピラミッドも同じ、と語っています。実際にはヴェネティアから10キロメートル離れている場所に建築され、モード大学、会議室、2000人を越える人が住める住居もあるそう。

「生まれ故郷に時空を越えて残るものを造りたいのです」
とカルダン。未来とのつながりを持ち続ける破格のカルダンならではの破格のプロジェクトです。