2012年12月1日

シャトレのつぶやき 63 思い出のアルバム 5

ママンはクリスマスマーケットへ
ワタシはお留守番
すねているワタシ

ノエルにはシャンゼリゼに
マーケットがでるの。
ア、もしかしたら、もうそのことをお話したかも。

で、そういうにぎやかなのが大好きなママンはいつもウキウキとお出かけ。
すご~く寒くてもそういう目的があると、ぜんぜん気にならないのね。
ワタシはもちろんお留守。だって寒いのってニガテだもん。

そこをママンがフラフラ歩いているときに、
ナニかもらったの。
風船っていう名前のお友達

 
ワタシが思うのに、ポンポンがついた毛糸のお帽子をかぶってブーツをはいていたから、
子供とまちがえられたのよ、きっと。
それが幸いして、サンタさんが子供たちにナニか配っている列にまぎれ込んで、もらいものをしたの。

それをもってうれしそうな顔で
お家に帰って言うことには
「ホーラ、お土産よ。うれしい?」と、ワタシの前でチラチラと見せたのが、コレ。

それは今までに見たこともないもの。
いい香りがするわけでもないし、
ステキな形でもな~い。
どれどれ、さわり心地はどうかなって手を出したら、
ママンがお小言。
「キミはあいかわらずね。ちっとも進歩していない。
コレはね風船といって、爪なんかたてたらバーンってすごい音がしてこわれるのよ」
「フーン、風船ネ。ヘンな名前。顔もないし、体もない。さわっちゃいけないっていうけれど、 でもちょっとさわってみたいワ」
ワタシはしつこくゴネました。
かわった性格で
上にばかり行きたがるの
「ナンでもさわらないと気がすまないのね、キミは。
まあ、かわいそうだから、ひもにだけさわっていいわ」
このようにして、ママンのひも付きでやっと風船に近づくことができたの。

それにしてもわからないのは、
いつも上に行こうとするのね、風船って。
きっと天国から送られてきて、そこに帰ろうとしているのよネ。

だけど、これってナンの役に立つのかなって、哲学者のように考え込んだワタシです。