2013年4月8日

オ・プランタン、カタールの手に

オ・プランタン
パリの老舗のデパートのひとつ、
オ・プランタンのオーナーがカタールになります。
石油と天燃ガスでうらやましいほど豊かなカタールは、ロンドンのハロッズを2010年に買収して話題を呼んだばかり。
それが今度はパリに進出。

外国の買収は今始まったことではなく、
パリの著名なホテルのオーナーはほとんど中近東。
重要な救い主なのです。
今回話題を呼んでいるのは、初めてのデパート進出のため。
アール・ヌーヴォーの屋根が歴史記念物になっているとはいえ、
外観の老朽化はやはり気になる。

そういえば、以前パリには高島屋、三越など
日本のデパートもいくつもありました。
でも今は連絡事務所のみ。
日本もデパートが合併したりで大変なようですが、
世界的傾向なのでしょうか。
ギャラリー・ラファイエット

でも元気なデパートもパリにある。
そう、ギャラリー・ラファイエットです。
いつもすごい人、人、人そしてまた人。

リニューアルも頻繁にしているし、
最近は各階のエスカレーター付近に
ユニフォームに身を包む案内人がいて、
にこやかに「ボンジュール」などと挨拶するではないですか。
しかも若い美男美女ばかり。

サーヴィスで有名な日本も顔負けです。
もしかしたら、日本の真似をしたのかもしれないけれど、
何しろステキなパリジャン、パリジェンヌのお出迎えは一味違います。

専門店では、気位の高い販売員に嫌なおもいをさせられることもあるパリ。
それに反してギャラリー・ラファイエットのサーヴィスは、
クライアントを大切にしているのがしっかりと伝わってくる。
誰でも気分が良くなるし、また行きたくなる。
競争に勝つための、小さいことながら大切な気配りです。