2013年4月2日

シャトレのつぶやき 68 思い出のアルバム10


かくれんぼって大好き
ときどき、かくれんぼして遊ぶの。
ナニが一番おもしろいかというと、
ママンのあわてたすがたを見ることなの。

ワタシがちょっとナニかのかげにかくれると、
あの人青くなって大声を出したり、
あちこちウロウロとさがしまわったり。

たいして広くないアパルトマンだから、
カンタンに見つけられハズなのに、
心が動揺してるママンは、それさえもできない。

イスやソファの下をみるのはクラシックなことで、
あわてふためくあの人は、
ゴミ箱の中をのぞいたり、
カーテンの後ろをみたり、
自分のブーツの中をみたり、
その辺に散らかしている新聞をどけたり、
本箱の上をみたり・・・
しかもジシンがないから、同じところを何度もみるの。

ひどいときには、ドアをあけて外をみる。
ワタシがひとりで重いドアをあけられないのをしっているのにネ。
ベッドサイドのテーブルの上に
キティちゃんのぬいぐるみが
置いてあって、
その隣りにワタシがすわっているときにも、
区別がつけられないで、みのがすこともあるの。
これはほんとうに重症ね。

あちこちさがしても
ワタシのすがたが見えないと、
「どこにいるの?」
と、今度はすご~くやさしい声をだすの。
それに誘惑されまいと、
ガンバってかくれ続けるワタシ。


少しづつしか姿をみせないの
「ネ~、お家の中にいるんでしょ。それくらいわかっているんだから。
もうそろそろ出てきてもいいんじゃない?
いいことがあるから、ネッ」
こういうときはあぶないことをワタシは経験でしっている。

たった数分間かくれていただけなのに、
何年も離れ離れになっていたみたいに、
ワタシをぎゅっとしめ付けて、
ほおずりまでするの。
メイワク、メイワク。

でもあわてるあの人をカンサツするのって、シゲキテキ。
だからワタシは時々かくれるのです。