2013年5月3日

東北スクールの大きな願い


東北スクールの
イヴェントプロジェクト発表
パリOECD本部で。
左から生徒リーダー、
福島大学教授、吉川OECD日本大使、
OECD事務総長教育顧問、司会者。


巨大地震、巨大津波、
そして巨大な原発事故。
世界を驚愕の渦に巻き込んだ2011年3月の東日本大災害は、
世の中がいかに変化しようとも、
決して消えることなく、
歴史の中に生き続けていくことでしょう。

前代未聞の大災害にあったにもかかわらず、被災地の方々の、沈着で、控えめとさえいえる態度は、世界の多くの人々の感動を呼びました。

それは同時に教訓でもありました。
同じ地球上で、
同じ時期に生きている人類の中に、
このような人々もいるのだと、
2014年8月のパリでの
イヴェントプロジェクトのいくつかを
スクリーンで紹介

日本人の気高い精神性に、
世は驚き、感激したのです。

大災害の一ヵ月後に日本を訪問した
アンヘル・グリアOECD事務総長は、
荒野のようになってしまった地域に
心を動かされ、復興のための支援を確約しました。
その一環として立ち上げたのが
「東北スクール」

この画期的な企画を、
伊達市の中学生が共同開発した
ゼリー。
イヴェントで販売する予定の製品のひとつ
吉川元偉OECD日本大使が
情熱を込めて支援しています。

福島、宮城、岩手の被災地の
中学生と高校生、
約100人で形成されるこのスクールの目的は、OECD本部があるパリで、
2014年8月に東北の復興の状況を知らせ、
東北特有の魅力をアピールする数々のイヴェントを企画し、実現すること。

公共機関や財団、民間企業などが支援しアドヴァイスをしますが、
イニシアティヴをとるのは生徒たち。
資金集め、多種多様なプロジェクト、その実現を生徒たちが一致団結して行い、
生徒たちの全面的信頼を
受けている
吉川元偉OECD日本大使
東北地方は
これほどのダメージを受けたけれど、
それに負けない精神力も才知もあることを、
パリから発信するのです。

これからの世を担う若者たち。
彼ら自身が未来を作るエネルギーの発光体なのです。

5月2日、パリのOECD本部に東北スクールの16人の生徒代表が集まり、
2014年8月末のパリでのイヴェントのプレゼンテーションをしました。
14歳から16歳の若い彼らの、清く、力強い意志に、日本の明るい将来を見る思いでした。