東北スクールの イヴェントプロジェクト発表 パリOECD本部で。 左から生徒リーダー、 福島大学教授、吉川OECD日本大使、 OECD事務総長教育顧問、司会者。 |
巨大地震、巨大津波、
そして巨大な原発事故。
世界を驚愕の渦に巻き込んだ2011年3月の東日本大災害は、
世の中がいかに変化しようとも、
決して消えることなく、
歴史の中に生き続けていくことでしょう。
前代未聞の大災害にあったにもかかわらず、被災地の方々の、沈着で、控えめとさえいえる態度は、世界の多くの人々の感動を呼びました。
それは同時に教訓でもありました。
同じ地球上で、
同じ時期に生きている人類の中に、
このような人々もいるのだと、
2014年8月のパリでの イヴェントプロジェクトのいくつかを スクリーンで紹介 |
日本人の気高い精神性に、
世は驚き、感激したのです。
大災害の一ヵ月後に日本を訪問した
アンヘル・グリアOECD事務総長は、
荒野のようになってしまった地域に
心を動かされ、復興のための支援を確約しました。
その一環として立ち上げたのが
「東北スクール」
この画期的な企画を、
伊達市の中学生が共同開発した ゼリー。 イヴェントで販売する予定の製品のひとつ |
情熱を込めて支援しています。
福島、宮城、岩手の被災地の
中学生と高校生、
約100人で形成されるこのスクールの目的は、OECD本部があるパリで、
2014年8月に東北の復興の状況を知らせ、
東北特有の魅力をアピールする数々のイヴェントを企画し、実現すること。
公共機関や財団、民間企業などが支援しアドヴァイスをしますが、
イニシアティヴをとるのは生徒たち。
資金集め、多種多様なプロジェクト、その実現を生徒たちが一致団結して行い、
生徒たちの全面的信頼を 受けている 吉川元偉OECD日本大使 |
これほどのダメージを受けたけれど、
それに負けない精神力も才知もあることを、
パリから発信するのです。
これからの世を担う若者たち。
彼ら自身が未来を作るエネルギーの発光体なのです。
5月2日、パリのOECD本部に東北スクールの16人の生徒代表が集まり、
2014年8月末のパリでのイヴェントのプレゼンテーションをしました。
14歳から16歳の若い彼らの、清く、力強い意志に、日本の明るい将来を見る思いでした。