2013年7月25日

ロイヤルベビーの名は

ウィリアム王子とキャサリン妃の間に生まれたプリンスの名が公表されました。
ジョージ・アレクサンダー・ルイ。通称ジョージ。

誕生後48時間で名前の発表は、これまた前代未聞のことで、新時代開幕をますます強調。ウィリアム王子のときには1週間後だったし、その父のチャルーズになると一ヶ月後だったというから、すごいスピードで世の中が変わっているのですね。

新ジョージが後にイギリス国王になると、ジョージ7世になるそう。ジョージ1世は1714年にさかのぼり、もともとドイツのハノヴァー家の人。
その後何度か国王ジョージの時代を迎え、最後はエリザベス女王の父君ジョージ6世。

病院からケンジントン宮殿に向ったウィリアム王子一家を、
真っ先に訪問したのはエリザベス女王。在位中に3番目の王位継承者を訪れるのも歴史的なことで、119年ぶり。前回は、ヴィクトリア女王がひ孫を訪問したときだったので、やはりどちらも長寿の女王であるがための実現。

歴史的に見ても女王の時代にイギリスが栄えるそう。
この後どのようないいことがあるか、ますます目が離せないのは私だけではないでしょう。

2013年7月24日

ロイヤルベビー マスコミ前に


22日夕刻の出産の翌日に、世界のマスコミに紹介されたまだ名のないプリンス。
さぞかしフラッシュに驚いたことでしょう。
そういえば、どの映像でもまぶしそう。
いやいや、目が見えないベビーというのはそういうものなのです。

ロイヤルカラーのブルーの清楚なワンピースのキャサリン妃も、同じようにブルーのワイシャツのウィリアム王子も、顔をほころばせていかにも幸せそう。
気軽な服装でマスコミの前に姿を現したのがとても好評。
新しい世代は、彼らと共にあることがしっかり伝わります。

ウィリアム王子にエスコートされ、
キャサリン妃が胸にしっかりとベビーを抱きながら病院を出ると、待ち構えていた報道人と群集の間から歓声と拍手が沸きあがり、祭典気分。
お二人の笑顔は大きく、温かく、平和で、世界中に幸福を届けそうなほど。

キャサリン妃がベビーをウィリアム王子に手渡すと、またまた大歓声と拍手。彼らの一挙一動が歓びを搔き立てないではいない。そうした光景を、たとえテレビの小さな画面を通してでも見ていると、歓びの鼓動がグングン伝わってくる。

誰もが驚き、感動したのは、お二人が病院入り口の階段をおり、ベビーと共に報道人に近づいたこと。それだけではなく、彼らの質問にさえにこやかに応える。多分、出産が遅れマスコミの人が大変な日々を送っていたことに対する配慮だと思う。

「とても元気に泣く息子です」
「あなたたちを待たせて生まれたことを、大きくなったら話しますよ」
「どの親とも同じようにとても感動しています」
あるときはユーモアを加えながら、あるときはお互いに顔を見合わせながら、そしてまたあるときはベビーの顔を見つめながら、笑顔はお二人から離れない。

その後いったん病院の中に入ったお二人が再度出てきたときには、ベビーは小さなベビーシートの中。
ウィリアム王子が車の後座席に心を配りながら置き、ハンドルを握りキャサリン妃と揃って家族3人で去って行きました。行き先はケンジントン宮殿。その後はキャサリン妃の実家でしばらく暮すそう。

子育ては乳母 でなく自らおこなうというキャサリン妃。ますます開かれた王室、と世界の熱い視線をしっかり捕らえ続けるイギリス王家です。

2013年7月23日

ウィリアム王子とキャサリン妃のロイヤルベビー誕生


予定日の7月13日から毎日、今か今かと待ち望んでいたロイヤルベビーがついに誕生。誕生前からこれほど騒がれていたベビーは、長い歴史を誇るイギリスでも珍しいと思う。

妊娠初期のキャサリン妃の緊急入院、オーストラリアのジャーナリストの無責任な遊び心が引き起こした悲劇、徐々に大きくなるお腹を絶え間なく報道する写真、外出ごとのキャサリン妃の服装のヴァリエーション、性別をめぐる賭け、名前の候補 ect ect。

最新ニュースによると、予定日を13日と発表したのはイギリスの新聞で、病院側では19日と通達されていたという。
この誤報を信じて、13日以前から
出産予定のセント・メアリー病院前に待機していた報道人はほんとうにお気の毒。盛夏の中でがんばる彼らに、アイスクリームを配る人がいたことは幸いです。

ただ、あまりにも長く待ち続けて疲れ果てたのか、陣痛が始まって急遽入院したキャサリン妃と、彼女に付き添うウィリアム王子の姿をほとんどのカメラマンが逃したのは残念。22日朝6時のことでした。

ロイヤルベビー誕生が、イギリスにさらなる繁栄をもたらせるのは当然。
出産率が急上昇し、マタニティドレスやベビー用品の売れ行きが上がり、ツーリストも増え、ホテルもレストランも高利益をあげているそう。
便乗してお皿やマグカップ、キホルダーなどたくさんのグッズまで登場。

それをしってフランス人はうらやましがるばかり。まあ、そうでしょう。よくわかります。
何しろイギリスは何世紀もの間フランスの宿敵で、つねに競争心を燃やしてきたのだから。

でも、いくらがんばっても、王室のないフランスにはロイヤルベビーが生まれることはない。

ロンドン・オリンピック以来様々な記念行事に恵まれているイギリスは、今、ロイヤルベビー誕生によって、その未来にさらなる明るさをもたらせている。

眩しいほどのその耀きにひかれ、フランス人のイギリス移住に拍車がかかり増える一方。
確かに、パリとロンドンは海底トンネルで繋がっている。若者たちがロンドンはフランスの一部と考えるのも、そうした地理的条件もあるのかもしれない。

「待ちぼうけのキャサリン」が出産が遅れて「待ちぼうけさせたキャサリン妃」と変身し、
今後どのような子育てをして英国王室に新風を吹き込むか、それはそれは大きな楽しみ。
ニュー・ジェネレーションにふさわしいプリンスとプリンセス、そしてベビー。

世界の視線は今後ますますイギリスに集中し、繁栄と富が国を潤すかと思うと、
フランス人でなくてもうらやましい。

一番うらやましいのはキャサリン妃。
法改正により王位継承権は王子、王女に関係なく第一子にあり、精神的圧迫もないばかりか、
頻繁に実家に暮らし、出産にはウィリアム王子が自ら希望して付き添っている。
子供誕生後2週間の休暇をとることも発表。
このようにイギリスの男性の模範行為を示している。
恵まれに恵まれたキャサリン妃は、当初は実家で子育てをしたいとさえ希望を述べたそう。

イギリス皇室の伝統を打ち破るキャサリン妃も偉いけれど、それを受け入れるイギリス王家も偉い。イギリスに輝かしい未来があると思えるのは、目に見える改革を躊躇することなく実行する勇気や決断があるからだと思えてならない。

若者たちが未来はイギリスにあると移住するのも、わかる気がする。
いろいろと学ぶことが多いイギリスです。

2013年7月22日

ベルギー国王交代


オランダ新国王誕生から間もない
7月21日、今度はベルギー国王アルベール二世が退位し、皇太子フィリップが7代目の国王として即位しました。
ベルギーの建国記念日を選んでの出来事です。

退位の理由は79歳という高齢と、健康状態があげられていますが、数年前から続いている北部フランマン語圏と南部のフランス語圏のいさかいに疲れ果てた様子。国王交代によってこの問題が解決されるとは思わないけれど、
何らかの影響が出てくるかも、とベルギー人は期待。

フラマン語、フランス語のほかにドイツ語も公用語というベルギー。
国自体はさほど大きくないけれど、同国籍であるにもかかわらず言葉が通じないのは、やはり様々な問題を引き起こさないではいないよう。

ベルギーでのレセプションに出席したとき、司会者がフランス語とフラマン語で語り、同じテーブルの人がお互いに通じないのを実際に経験して、びっくりしたことがありましたが、
ほんとうに言葉は不思議だし、複雑。
やはりバベルの塔がいけなかったのかしら。

新国王への期待が大きいようだけど、それ以上に国民の人気はマチルド妃に集中しているようです。
あるフランスの雑誌が
「一番好感をもてるプリンセスは誰?」
というアンケートを行なった結果、選ばれたのが彼女。
控えめで爽やかさで、チャーミング、それに加えて、知性があり、夫と子供への深い愛を感じさせる言動がにじみ出ている妃。

オランダ、ベルギーの世代交代によりヨーロッパはますます魅力的。
後は、イギリスのロイヤルベビー誕生を待つのみ。それにしても遅れていますね。

2013年7月15日

シャトレのつぶやき 71 思い出のアルバム13

 
目をランランと光らせるワタシ。
どう、はくりょくある?

ネコもニンゲンと同じように
それぞれお得意があるのよ、
しってる?
ワタシもいろいろあるけれど、
そのいくつかをご紹介しま~す。

まず、クライところにいるときには、
目を異様に光らせるの。
ランランと、それはそれは
こわいくらいに光らせるの。
キケンがないか見張るためだし、
相手にワタシのすごさを見せるためでもあるの。

ワタシはたしかにママンと暮していて、
あの人があれこれ面倒を見てくれるけど、
いざという時には、
小さい箱も大好き
でも、きれいじゃなくちゃいや!!
あの人自分のことでせいいっぱいになるのはわかっている。
だから、自己防衛をきたえておかないといけないの。

小さい箱とかに身をまるめて入る練習もおこたってはいけない。
これもキケンから身を守るためと、ママンがうるさいときの隠れ家でもあるのよ。

ときどきお椅子やテーブルの脚に
アタマを乗せるのも、
ワタシ独特の芸。
ほら、よくいうじゃないの。
首にはシンケイが集まっていて、とても大事だって。
だから、首をタイセツにするジムのひとつなの。
それなのにママンは「ギロチンポーズ」なんてひどいこと言うのよ。
きっと自分ができないからヤキモチやいているのね。
首を大切にしましょうね。

と、このように、ネコにはそれぞれにいろいろな特技があるの。
ワタシたちネコ族が
いかにインテリかという証拠だと
思わない?



2013年7月11日

モナコの豪勢な祭典

地中海の美しい公国モナコ。その国には華やかな祭典がふさしい。
ヘリコプターから見る地中海、
果てしなく続く紺碧の海。

カジノ前の広場に芝生が敷かれ
そこでディナー。
これまでにも「バラの舞踏会」に何度か出席し、夢のような時間を過ごしたことがあるけれど、今回はそれをはるかに上回る贅沢な祭典の日々。

複数の超高級ホテルやカジノ、オペラ座などを傘下におさめる大企業グループSBMが創立されて、今年は150年記念の年。それをお祝いする祭典が二日間にわたって行なわれたのです。

アルベール大公ご夫妻もご出席
パリからニースまでは、当然、飛行機。到着後、ヘリコプターでモナコに移動。地中海が手に届くかのように近くに見えるし、小高い丘の上に生まれたモナコの全景が姿を現す。
もう、この段階で大感激。ヘリコプターがゆっくりと下り、待機している車がホテルへと案内してくれる。

カジノ前の広場には、通常、高級車がずらっと並んでいるのに、それがすべて取り除かれ、その界隈一帯に芝生が植えられている。そこで着席ディナーなのです。

草上のディナー発案者の
アラン・デュカス。
翌日日本に行くとのお話。
なんてステキなアイディア。実はアラン・デュカスの発案なのです。シックで明るい色合いの服で出席というドレス・コードに従い、皆、思い思いのおしゃれを披露。ミュージシャンが絶え間なく演奏を続け、雰囲気が最高に盛り上がっている。

食事がまた美味ばかりで、ついつい全部食べてしまう。祭典の初日だというのに先が思いやられる、と一瞬思ったけれど、それはすぐに消え去り、デザートもすべていただく。シャンパンもワインも最高級のものばかり。

おしゃれが上手なひとばかり。
世界中から人々が集まっただけあって、会話は英語とフランス語。社交に慣れた人ばかりなので、楽しい話がはずむ。アルベール大公とシャルレーヌ妃もご出席していて、そのために豪華さが一段と増し,誰もが満面の笑み。

 その後オペラ座でコンサート。クラシック、ポピュラー、ジャズの演奏。幕間にシャンパンとおつまみ。コンサートが終わって外に出ると見事なイルミネーションが広場を照らしている。幻想的な世界に、皆、大喜び。これもこの日のための演出だそう。

 翌日は朝からエクスポジションのオープニング・セレモニー。
そしてランチは海辺で豊富な海産物。
イタリア人のフランチェスカと
エクスポジションの会場で。
同席した女性がコクトーが愛したヴィルフランシュに住むアメリカ人で私も行ったことがあるので、おしゃべりが止まらない。午後はクルージング。その後浜辺で日光浴。

素晴らしい演奏に、
デイナーの席に座っていられないとばかりに
立ち上がって踊る人が続出。
ホテルに戻り、着替えてディナーのためにドレスアップ。何しろソワレの服装という指定なので、しっかりメイクをし、ヘアを整える。夜遅くなるのでショールも欠かせない。食事、スペクタクル、花火の連鎖に歓声が上がりっぱなし。ここにもアルベール大公とシャルレーヌ妃が姿を現し、きさくに人々と語り合う。

最後には乗りに乗って出席者がこぞって立ち上がり、踊って踊って祭典は最高潮。私ももちろん踊りました。モナコにいて人生を楽しまないのはナンセンス。
底抜けに明るいイタリア人の
シンチア。もちろん、私たちも踊りました。

その後ディスコテックに行った元気な人もいたけれど、私はおとなしくホテルに戻る。このような祭典に出席できて、今年の夏のヴァカンスをすでにたっぷり味わった気分。

やはりモナコはいい。全てがいい。地上に楽園があるとしたら、それはモナコです。

デイナー会場の煌きのイルミネーション。

フィナーレは飛び切り華やかな花火。

2013年7月8日

ハイジュエリーの華やかな競演

オートクチュールの華々しいコレクション発表がある週に、ハイジュエリーのお店もこぞってニューコレクションを発表するのが恒例となっているパリ。

眩い輝きを散りばめる至高の技の宝飾品を目前にしていると、日常ははるかかなたに消え去り、つかの間とはいえ、夢の世界を浮遊できる。それはやはり心地よい。

宝飾品は理屈なしに美しい。だから写真のみで数点ご紹介します。輝きが、幸せを届けることを期待しながら・・・

ヴァン クリーフ&アーペル

ショーメ
ブシュロン


2013年7月2日

オートクチュール


7月1日からパリはオートクチュールのコレクション発表でにぎやかなこと。
華やかな開幕を告げるのは、
いつもの通りディオール。

ゲストの韓国の女優。
カンヌ映画祭を彷彿させます。
待ちに待った晴天の日、
ナポレオンが眠るアンヴァリッドの手前に巨大テントを張って、世界中から集まった顧客、スター、ジャーナリストが勢ぞろい。

パリが更なる輝きと栄光を放ち、
ナポレオンもびっくりしたに違いない。

ディオールのメゾン創立者はフランス人であり、
モードの中心がパリにあるとはいえ、
世界中にクライアントがいるし、それぞれの国には文化がある。
 それに敬意をはらって、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカをテーマとした作品を発表。

布で4大陸の文化を目に見える形で披露したメゾンの主任デザイナー、ラフ・シモンズは、今回もまた、気品あるコレクションを発表し大喝采を受けました。
 スリムで現代的で若さがあり、女性のシルエットを際立てる作品ばかり。女性が女性であることに悦びを感じないではいない。

平和と幸福が地球全体を包んだような心地よいショー。モードは、もしかしたら、平和の使者なのかもしれない、とマジで思った日でした。