2013年7月11日

モナコの豪勢な祭典

地中海の美しい公国モナコ。その国には華やかな祭典がふさしい。
ヘリコプターから見る地中海、
果てしなく続く紺碧の海。

カジノ前の広場に芝生が敷かれ
そこでディナー。
これまでにも「バラの舞踏会」に何度か出席し、夢のような時間を過ごしたことがあるけれど、今回はそれをはるかに上回る贅沢な祭典の日々。

複数の超高級ホテルやカジノ、オペラ座などを傘下におさめる大企業グループSBMが創立されて、今年は150年記念の年。それをお祝いする祭典が二日間にわたって行なわれたのです。

アルベール大公ご夫妻もご出席
パリからニースまでは、当然、飛行機。到着後、ヘリコプターでモナコに移動。地中海が手に届くかのように近くに見えるし、小高い丘の上に生まれたモナコの全景が姿を現す。
もう、この段階で大感激。ヘリコプターがゆっくりと下り、待機している車がホテルへと案内してくれる。

カジノ前の広場には、通常、高級車がずらっと並んでいるのに、それがすべて取り除かれ、その界隈一帯に芝生が植えられている。そこで着席ディナーなのです。

草上のディナー発案者の
アラン・デュカス。
翌日日本に行くとのお話。
なんてステキなアイディア。実はアラン・デュカスの発案なのです。シックで明るい色合いの服で出席というドレス・コードに従い、皆、思い思いのおしゃれを披露。ミュージシャンが絶え間なく演奏を続け、雰囲気が最高に盛り上がっている。

食事がまた美味ばかりで、ついつい全部食べてしまう。祭典の初日だというのに先が思いやられる、と一瞬思ったけれど、それはすぐに消え去り、デザートもすべていただく。シャンパンもワインも最高級のものばかり。

おしゃれが上手なひとばかり。
世界中から人々が集まっただけあって、会話は英語とフランス語。社交に慣れた人ばかりなので、楽しい話がはずむ。アルベール大公とシャルレーヌ妃もご出席していて、そのために豪華さが一段と増し,誰もが満面の笑み。

 その後オペラ座でコンサート。クラシック、ポピュラー、ジャズの演奏。幕間にシャンパンとおつまみ。コンサートが終わって外に出ると見事なイルミネーションが広場を照らしている。幻想的な世界に、皆、大喜び。これもこの日のための演出だそう。

 翌日は朝からエクスポジションのオープニング・セレモニー。
そしてランチは海辺で豊富な海産物。
イタリア人のフランチェスカと
エクスポジションの会場で。
同席した女性がコクトーが愛したヴィルフランシュに住むアメリカ人で私も行ったことがあるので、おしゃべりが止まらない。午後はクルージング。その後浜辺で日光浴。

素晴らしい演奏に、
デイナーの席に座っていられないとばかりに
立ち上がって踊る人が続出。
ホテルに戻り、着替えてディナーのためにドレスアップ。何しろソワレの服装という指定なので、しっかりメイクをし、ヘアを整える。夜遅くなるのでショールも欠かせない。食事、スペクタクル、花火の連鎖に歓声が上がりっぱなし。ここにもアルベール大公とシャルレーヌ妃が姿を現し、きさくに人々と語り合う。

最後には乗りに乗って出席者がこぞって立ち上がり、踊って踊って祭典は最高潮。私ももちろん踊りました。モナコにいて人生を楽しまないのはナンセンス。
底抜けに明るいイタリア人の
シンチア。もちろん、私たちも踊りました。

その後ディスコテックに行った元気な人もいたけれど、私はおとなしくホテルに戻る。このような祭典に出席できて、今年の夏のヴァカンスをすでにたっぷり味わった気分。

やはりモナコはいい。全てがいい。地上に楽園があるとしたら、それはモナコです。

デイナー会場の煌きのイルミネーション。

フィナーレは飛び切り華やかな花火。