マリー・アントワネットは「ロココの女王」と呼ばれていますが、彼女の時代には古典主義を取り入れた新しい様式が生まれ、ロココは前代の名残のような存在だったのです。
同じヴェルサイユ宮殿に暮していたわけだから、当時の美意識が残っていても不思議ではない。
ロココ全盛時代を飾ったのは何といってもルイ15世の愛妾、ポンパドゥール夫人。国王でなく彼女の名がすぐにあげられるのだから、やはりポンパドゥール夫人はただ者ではなかったのです。
18世紀を代表するロココ様式は建築や家具、絵画に用いられていて、宮廷文化の華やぎが煌びやかに表現されています。
甘美な世界を描く絵を あしらった、ステキな招待状。 |
富豪の銀行家夫妻の館が 今では美術館に。 |
美術に深い造詣がある夫妻が、様々な国で購入した破格の価値の作品が、
広大な館の至るところに常時展示され、
多くの家具も残っているので、上質な人々のアートのごとき生活を体感できます。
美術品を多数収集していた夫妻が 購入したフレスコ画がこの上なく優美。 |
瀟洒な邸宅美術館 |
そこから伝わってくる優雅で幸せな空気は、ほんとうに心地よい。
細胞に極上の栄養をたっぷり与えられること間違いなし。
ヴァットーからフラゴナールまで展
ジャック・マール=アンドレ美術館
7月21日まで