2014年6月4日

スペイン国王退位


スペイン国王フアン・カルロス一世が退位し、フェリペ皇太子が王位を継ぐ表明が発表されました。前々から健康がすぐれないことと、王家の人々のいくつかのスキャンダルで、そのような噂は流れていましたが、声明発表が突然であっただけに、フランスでは大きく報道しています。

初代スペイン・ブルボン国王フェリペ5世になった
ルイ14世の孫アンジュ公フィリップ。

スペイン国王は、フランス最後の王朝ブルボン家出身ということもあり、ひときわ関心が高いのでしょう。

スペインの王家は16世紀からスペイン・ハプスブルク家だったのが、跡継ぎが途絶え、フランス国王ルイ14世の孫アンジュ公フィリップを国王として迎えることになります。1700年のことで、国王はフェリペ5世を名乗り、その年からスペイン・ブルボンの時代が始まり、現在にいたっているのです。

ルイ14世の妃マリー・テレーズがスペインのプリンセスだったのですから、もともと血の繋がりがあったといえます。旅立つ際の祖父からの言葉は、良きスペイン人になるように、けれども、フランス人であることを決して忘れないように。

フランスとスペインの関係が深いわけです。