今から200年前の1815年6月16日から3日間に渡り、ナポレオンはベルギーのワーテルローでイギリス、プロセインを主とする連合軍相手の戦いに挑み、18日に大敗し
その後過酷な運命を辿ります。
2世紀前の激戦を 忠実に再現。 |
イギリス軍司令官ウェリントン公 |
この戦いのナポレオンの司令部は畑の中の小さな農家。一方、イギリスの司令官ウェリントン公のは町中の広々とした建物。戦いの前から誰に勝利があるか分かるほどの大きな差。現在は両方とも博物館になっていて、貴重な遺品も数多く展示してあるので見学する価値があります。
プロシア軍司令官ブリュッヒャー |
フランス人が集まると、まるで自分が指揮官になったかのように、さまざまな戦略を発言して面白い。この戦いのナポレオンの作戦はここがまずかったとか、この将軍の起用が失敗の大きな原因だとか・・・・
ナポレオンも戦地で、部下たちから相反する進言を受けて混乱していたのではないかと、単純に思ったりしています。
ナポレオンの役を演じたのはフランス人弁護士、フランク・サムソン。皇帝と同じ背丈で168cm。太り具合も同じくらい。彼は10年前からナポレオンに関する行事があるたびに登場。これを最後に引退だそう。ナポレオンが失脚するのだから、理屈に合う。
ナポレオン役を10年間務めた 弁護士フランク・サムソン。 |
そしてナポレオンの弟ジェロームの子孫が戦地に集まり、イギリスのチャールズ皇太子ご夫妻が見守る中、握手を交わし記念碑の序幕をしました。
式典にイギリス代表としてチャールズ皇太子がいらしたのに、フランス大統領は不参加。それに対する質問を受けたナポレオン役のフランク・サムソンは、「フランスはナポレオンが代表している。何の問題もないではないか」とさすが弁護士らしい対応。
それにしてもナポレオンのような驚異的な人物が、わずか200年前に生きていたとは信じがたい。世界はすごい勢いで動いているのですネ。