2022年10月26日

部分日食

科学も宇宙もさっぱりわからないけれど、10月25日、パリで部分日食が見れました。何もわからないからこそ、不思議だし、キレイだと思えたのです。

しかし、いつまでたっても、地球以外に惑星がある実感が湧かない。 

まず左上が欠けて見える
今度はもっと大きく。

そしてまた小さく。

2022年10月23日

パリの空の下、コンテンポラリ―アートがいっぱい

 やはり地球は病んでいる。10月の半ばを過ぎたというのに、パリの午後の気温は連日20度を超えている。南仏はそれどころか、場所によっては海で泳げる気温。こうした好天が続くのを喜んでばかりいられない。水不足が続き、農家はとても大変なのです。

今は万聖節のヴァカンスで、パリは賑わっています。この好天気の中で、コンテンポラリーなアート作品を多数鑑賞できるのが、とても嬉しい。しかもパリの空気を体に浴びながら、です。

この青空の下に突然登場した、背が高い彫刻。
清々しく、いつまでも座り心地がいい椅子から、動きたくない。

その近くで後ろを振り向いたら、大きな顔があってびっくり。
シンプルだけど、豊かな表情。

今回は、背が高い作品が多い。
何を表現しているのでしょう。


花飾りがあるブルーのオベリスク、だそう。
カラフルなモザイクが生気を与えているよう。

ヴェロネーゼ作の「カナの婚礼」の現代版といった感じ。

数多くの惑星のような球が展示されていて、
子供たちがよじ登ったりして、楽しんでいます。


気を付けて!!!
芝生の中にも作品が。

2022年10月18日

ヴェルサイユ宮殿、ルイ15世の輝き

 ヴェルサイユ宮殿はルイ14世が建築し、ルイ15世が思う存分楽しみ、ルイ16世が責任を取らされたと、フランス人は言います。となると、壮麗な宮殿で気ままな生活を堪能したルイ15世は、幸せな国王と言えます。

3人のルイ国王の中で、もっともキレイな顔をしていたルイ15世には、それなりに歴史に残る愛妾がいました。改めて言うまでもなく、ポンパドゥール夫人とデュ・バリー夫人です。ルイ14世にも、もちろん、愛妾が数人いましたが、興味深い人はいません。ルイ16世は、歴代の国王で唯一愛妾がいなかった珍し国王です。

幸せなルイ15世の時世は、優美な曲線を描くロココ様式がもてはやされ、ヴェルサイユ宮殿は更なる輝きを散りばめていました。今年はルイ15世の戴冠式から300年の記念すべき重要な年。それを祝う展覧会を10月18日からヴェルサイユ宮殿で開催。

贅を尽くした数々の作品を集結し、訪れる人を夢のような世界へと招きます。約400点も展示しているので、見ごたえがあります。

ルイ15世が35年間使用していた事務机。
当時の様式を取り入れた逸品。

複雑な機能が集結されている時計。
当時の女性のドレスは、
体にかなりの負担がかかるデザインでした。

ポンパドゥール夫人が最も気に入っていたシャンデリア。

宮殿の3階にある複数の部屋は、長い間工事で閉まっていたのが、やっと終了。以前から訪れたいと思っていた、ルイ15世の公式愛妾デュ・バリー夫人の居室です。

デュ・バリー夫人の居室のひとつ。
左の優雅な家具は、宝石入れ。

窓辺に立つ愛妾の美しい姿が目に浮かぶよう。

イニシャル入りのフェミニンなモチーフのセーヴル焼きは、
マリー・アントワネットを彷彿させます。


デュ・バリー夫人のコレクションのひとつが
マントロピースの上で華を添えています。

ルイ15世の栄華を伝える展覧会と、ルイ15世の公式愛妾のお部屋訪問という、大変贅沢なお誘いを受けたのは、公開前日の休館日。あまりにも豪華で、感動連続の日でした。

それにしても久々のヴェルサイユ宮殿で、フランスの栄光をひしひしと感じました。ビュッフェのランチも素晴らしく、上質の栄養をいただいたよう。

ビュッフェも品数豊富。
ヴェルサイユ宮殿でのランチは、一味違います。
休館日なのに、キレイなブーケがお出迎え。
本物の美に染まった日でした。

2022年10月12日

秋、アートの季節

 パリコレで賑わっていたファッションウイークが終わり、静けさが戻ってきたパリ。秋が始まり、パリらしい光景があちらこちらで見られます。

何よりも心に栄養を与えてくれるのは、紅葉し始めた美しい姿を見せる木々たち。伸び伸びとした木々の下を歩いていると、フレッシュな空気が全身を包み、新たな命を授かったかのように、嬉しくなります。

秋は、やはり、アートに親しむ季節。多くのギャラリーが展覧会を開き、ヴェルニサージュも大賑わい。こうしたギャラリーで、今まで知らなかったアーティストたちの作品に触れると、とても豊かな気分になります。

やはり、秋のパリはいい。

紅葉が始まった木々の下をゆったりと散策。
幸せなひとときです。

パリに進出して半世紀を超えた、ためながギャラリー。
リニューアルしたばかりです。

日動画廊のパリ支配人の長谷川崇子さん。
「何年ぶりかしら」、とお互いに振り返ったら、
「コロナ騒ぎもあったし4年以上経っているはず」と知って、びっくり。

またすぐに行きたくなる静かな公園。

2022年10月8日

いろいろな色がパリの建物に出現

パリは美しい景観を保つために、色の規制がかなり厳しかったのに、一体、どうしたことか、最近、色が溢れてきているようです。

ファッションウイークの間は、雰囲気を盛り上げるために、たくさんの色が街を飾っていましたが、それは数日で消える運命。ところが、最近は、常設のドアや建物がカラフルで、しかもかなり大胆な色。落ち着いた石灰石の建造物が整然と並ぶ中に、とつぜん現れる刺激的カラー。正直言って、私は馴染めません。やはりパリはシックなままでいて欲しい。

建物全体をショッキングピンクの布で包んでいて、
それこそショッキング。ファッションウイークが終わった後、
取り外し、ホッとしました。

ファッションウイーク中は、いくつもソワレが開催され、
外は魅惑的なライトアップ。これは一日限り。

カラフルな外壁のブティック。
これは、当分このままでしょう。

大胆な赤いドアも結構増えています。

フランスの三色旗が、建物を囲んでいて、とても目立ちます。
それが目的なのでしょう。

ということで、二年後にオリンピックを控えて、パリが大きく変貌するようで、ちょっと心配なこの頃。


2022年10月5日

カルティエのコレクション発表

 ファッションウイークの最中に、カルティエがコレクションを発表。連日ショーがあり忙しいにもかかわらず、いかにもファッションに携わっている装いで、多くの人が集まっていました。

カルティエと言えば、パンテールが長年のアイコン。そのパンテールに捧げる作品が圧倒的に多く、私も大好きなモチーフなので、じっくりと鑑賞。その数点をご紹介します。

迫力満点のブレスレット。
これを身に付けたら、いろいろなことから守ってくれそう。

パンテールのしなやかな体がフェミニンなネックレス


様々な貴石を使用した、バラエティに富むパンテールのリング。

留め金でカルティエの作品だとわかるバッグも大人気。

フレグランスのチョイスもたくさんあります。
カルティエの特徴あるカラーのケースがおしゃれ。


若くチャーミングなアマンドと。

ステキな花飾りに囲まれたビュッフェで、
会話に花が咲きます。

個性的なネックㇾスにすっかり魅了されました。

力強く、それでいてしなやかで、気品があるパンテール。見ているだけで心が満たされます。