ヴェルサイユ宮殿はルイ14世が建築し、ルイ15世が思う存分楽しみ、ルイ16世が責任を取らされたと、フランス人は言います。となると、壮麗な宮殿で気ままな生活を堪能したルイ15世は、幸せな国王と言えます。
3人のルイ国王の中で、もっともキレイな顔をしていたルイ15世には、それなりに歴史に残る愛妾がいました。改めて言うまでもなく、ポンパドゥール夫人とデュ・バリー夫人です。ルイ14世にも、もちろん、愛妾が数人いましたが、興味深い人はいません。ルイ16世は、歴代の国王で唯一愛妾がいなかった珍し国王です。
幸せなルイ15世の時世は、優美な曲線を描くロココ様式がもてはやされ、ヴェルサイユ宮殿は更なる輝きを散りばめていました。今年はルイ15世の戴冠式から300年の記念すべき重要な年。それを祝う展覧会を10月18日からヴェルサイユ宮殿で開催。
贅を尽くした数々の作品を集結し、訪れる人を夢のような世界へと招きます。約400点も展示しているので、見ごたえがあります。
ルイ15世が35年間使用していた事務机。 当時の様式を取り入れた逸品。 |
複雑な機能が集結されている時計。 |
当時の女性のドレスは、 体にかなりの負担がかかるデザインでした。 |
ポンパドゥール夫人が最も気に入っていたシャンデリア。 |
宮殿の3階にある複数の部屋は、長い間工事で閉まっていたのが、やっと終了。以前から訪れたいと思っていた、ルイ15世の公式愛妾デュ・バリー夫人の居室です。
デュ・バリー夫人の居室のひとつ。 左の優雅な家具は、宝石入れ。 |
窓辺に立つ愛妾の美しい姿が目に浮かぶよう。 |
イニシャル入りのフェミニンなモチーフのセーヴル焼きは、 マリー・アントワネットを彷彿させます。 |
デュ・バリー夫人のコレクションのひとつが マントロピースの上で華を添えています。 |
それにしても久々のヴェルサイユ宮殿で、フランスの栄光をひしひしと感じました。ビュッフェのランチも素晴らしく、上質の栄養をいただいたよう。
ビュッフェも品数豊富。 ヴェルサイユ宮殿でのランチは、一味違います。 |
休館日なのに、キレイなブーケがお出迎え。 本物の美に染まった日でした。 |
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