2022年はルイ14世の時代を代表する、劇作家であり俳優モリエール生誕400年記念の年。いろいろな劇場でモリエールの作品が上演されたり、展覧会も催されました。
その記念すべき年が終りに近づいたある日、フランス芸術報道組合主催による、オペラ座での展覧会のプライベート訪問があり、私もメンバーの一人として参加。
ありがたいことに、オペラ座の裏手のアーティストの入り口から入れたので、そこから細い通路を通って(何と赤いカーペットが敷きつめてある)展覧会会場に一直線。
解説は、オペラ座での「音楽の中のモリエール」展覧会責任者の学芸員。さすが、芸術に造詣が深い会員ばかりで、なんども鋭い質問があり、学芸員がびっくりするような補足もありました。
モリエールと、作曲家リュリとシャルパンティエとのコラボレションを一時間半かけてたっぷり堪能。単に過去を振り返るだけでなく、その後、モリエールの作品がどのように上演されてきたかも衣装やデッサン、写真で紹介されている、充実した内容です。
「音楽の中のモリエール」展の入り口。 ここからすでに17世紀の楽しい世界が始まります。 |
会場に入るとすぐに目にとまる、舞台の模型。 手前に透明のカーテンがかかっているので、幻想的。 遠い昔と現代との差が感じられるのが素晴らしい・ |
ルイ14世が妃と母に捧げるために催したモリエール作「魔法の島の快楽」。 というのは表向きで、 実際には愛人ルイーズ・ドゥ・ラ・ヴァリエールのための祭典。 1664年。 |
当時の貴重なギター。ルイ14世も度々ギターを奏でていました。 |
デッサンも多く展示されています。 |
再現した豪華な衣装がひときわの輝きを放っています。 |
モリエール亡き後も、長年にわたって演じられてきた 作品のデッサンと衣装も興味深い |
展覧会鑑賞を終え、解散し、 4年ぶりのオペラ座を見ようとウロウロしていたら、 楽しい知人にバッタリ。友人と訪問しているそう。 |
それにしてもオペラ座は本当に豪奢。この大きな階段をのぼるに従って、誰もが高揚を覚えるはず。建物全体にパリの栄光が煌めいているようです。
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