国立公文書館に保管されている、マリー・アントワネットに仕えていたマダム・エロフの帳簿によると、このコルセットは王妃のために製作したプロトタイプ。製作年は1780~1787となってる。ウエストは52cmという細さで。タフタとシルクの布地。
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| マリー・アントワネットのコルセット Palais Galliera/Paris Musées ガリエラ美術館 7月12日まで展示 |
フランスに伝わる窮屈なコルセットを嫌い、新時代にふさわしい自由がきく服装を好んだマリー・アントワネットは、王妃になった後、体を最大に締め付けるコルセットをさっさと放棄した。
プティ・トリアノンや村里では礼儀作法を無視し、自由なひとりの女性として人生を楽しんでいた若い王妃だった。そうした時のマリー・アントワネットは宮中での豪華な服ではなく、飾りの少ないシンプルな服を着て農婦の真似事に喜びを見いだしていたのだ。野菜や果物を栽培したり、家畜に餌をあげたり・・・そうした際の服のコルセットもシンプルで、おそらくこのプロトタイプもその一つだったと推測されている。前身頃も後身頃もゆったりしていて、動きやすそう。
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| 前身頃の中央に逆三角形のあて布があるのが 18世紀のコルセットの特徴。 ウエストは細く胸は豊かに・・・ |
このコルセットを見ていると、自由を満喫しているマリー・アントワネットの姿が浮かぶようだ。多くのジュエリーを革命初期に様々な人の手を経て外国に避難させたが、着る物はない。それだけにこのコルセットは貴重だ。


































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